29日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・心理的なボトム形成が意識されやすい水準 ・ドル・円は119円68銭付近、輸出企業の売りでドル弱含み ・225銘柄ではニチレイ (TOKYO:2871)のみ上昇、食品株の一角に逃避的な資金 ■心理的なボトム形成が意識されやすい水準 日経平均は大幅に下落。
489.26円安の17155.85円(出来高概算12億8000万株)で前場の取引を終えた。
28日の米国市場では、8月の中国の工業企業利益が予想以上に下落したことによる素材関連の下落。
また、次期大統領選挙活動に入っているヒラリー・クリントンによる「薬価の問題に取り組む」との姿勢を嫌気した薬品株などの弱い値動き等により、NYダウは300ドル超の下落に。
シカゴ先物は大阪比330円安の17360円となるなか、東京市場はこれにさや寄せする格好から始まった。
ただし、その後も下げ止まらず、日経平均はじりじりと下げ幅を拡大させており、一時17052.06円と17100円を割り込む局面をみせている。
東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1700を超えており、全体の9割を超えている。
セクターでは33業種全てが下げており、第一汽 (TOKYO:9132)の経営破たんを受けて海運が6%を超える下落。
中国経済への不安から鉄鋼、卸売が4%を超える下げとなったほか、米薬品株の流れから医薬品の下落率も4%を超えている。
大阪225先物は一時17050円まで下げ幅を拡大させており、ナイトセッションでつけた直近安値水準まで一気に下げてきている。
心理的なボトム形成も意識されやすく、ここからは下げ渋りをみせたいところであろう。
もっとも、9割を超える銘柄が下げているほか、今後決算発表が本格化する中、中国経済の鈍化によって下方修正が意識されてきているため、値ごろ感のみでは買いを入れづらいところではある。
内需系のほか、先物等に振らされない、新興市場の中小型株などに、短期筋の値幅取り狙いの資金が向かいやすいと考えられる。
その他、マイナンバーなどのテーマ株などへは押し目買い意欲が強そうだ。
さらに、米アップルは28日、スマートフォンの新モデル「iPhone 6s」シリーズの販売が発売後3日間で1300万台を超え、過去最高を更新したと発表。
中国の経済減速懸念の中での最高更新により、安心材料に。
売り一巡後の押し目買い意欲は強そうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一) ■ドル・円は119円68銭付近、輸出企業の売りでドル弱含み ドル・円は119円68銭付近で推移。
輸出企業の売りが観測される。
ドル・円は前日海外市場で120円34銭まで上昇した後下げに転じた。
東京市場は朝方120円01銭をつけた後、輸出企業によるドル売りが強まったほか、日経平均の下落で119円56銭まで下落した。
その後は日経平均の下げ幅がやや縮小したことから、リスク回避的なドル売りは一服しつつある。
ただ、上海総合指数がマイナス圏で推移しているほか、ランチタイムの日経平均先物が軟調地合いとなっていることから、午後の取引でリスク回避的な円買いが再び強まる可能性はあろう。
12時25分時点のドル・円は119円68銭、ユーロ・円は134円67銭、ポンド・円は181円48銭、豪ドル・円は83円22銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威) ■後場のチェック銘柄 ・エーザイ (TOKYO:4523)、アステラス (TOKYO:4503)などの医薬品関連が日経平均値下がり上位に ・225銘柄ではニチレイ (TOKYO:2871)のみ上昇、食品株の一角に逃避的な資金 ・下方修正による神戸製鋼 (TOKYO:5406)の急落が鉄鋼大手の一角への連想売りに ☆後場の注目スケジュール☆ ・特になし <海外> ・特になし <SY>
・心理的なボトム形成が意識されやすい水準 ・ドル・円は119円68銭付近、輸出企業の売りでドル弱含み ・225銘柄ではニチレイ (TOKYO:2871)のみ上昇、食品株の一角に逃避的な資金 ■心理的なボトム形成が意識されやすい水準 日経平均は大幅に下落。
489.26円安の17155.85円(出来高概算12億8000万株)で前場の取引を終えた。
28日の米国市場では、8月の中国の工業企業利益が予想以上に下落したことによる素材関連の下落。
また、次期大統領選挙活動に入っているヒラリー・クリントンによる「薬価の問題に取り組む」との姿勢を嫌気した薬品株などの弱い値動き等により、NYダウは300ドル超の下落に。
シカゴ先物は大阪比330円安の17360円となるなか、東京市場はこれにさや寄せする格好から始まった。
ただし、その後も下げ止まらず、日経平均はじりじりと下げ幅を拡大させており、一時17052.06円と17100円を割り込む局面をみせている。
東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1700を超えており、全体の9割を超えている。
セクターでは33業種全てが下げており、第一汽 (TOKYO:9132)の経営破たんを受けて海運が6%を超える下落。
中国経済への不安から鉄鋼、卸売が4%を超える下げとなったほか、米薬品株の流れから医薬品の下落率も4%を超えている。
大阪225先物は一時17050円まで下げ幅を拡大させており、ナイトセッションでつけた直近安値水準まで一気に下げてきている。
心理的なボトム形成も意識されやすく、ここからは下げ渋りをみせたいところであろう。
もっとも、9割を超える銘柄が下げているほか、今後決算発表が本格化する中、中国経済の鈍化によって下方修正が意識されてきているため、値ごろ感のみでは買いを入れづらいところではある。
内需系のほか、先物等に振らされない、新興市場の中小型株などに、短期筋の値幅取り狙いの資金が向かいやすいと考えられる。
その他、マイナンバーなどのテーマ株などへは押し目買い意欲が強そうだ。
さらに、米アップルは28日、スマートフォンの新モデル「iPhone 6s」シリーズの販売が発売後3日間で1300万台を超え、過去最高を更新したと発表。
中国の経済減速懸念の中での最高更新により、安心材料に。
売り一巡後の押し目買い意欲は強そうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一) ■ドル・円は119円68銭付近、輸出企業の売りでドル弱含み ドル・円は119円68銭付近で推移。
輸出企業の売りが観測される。
ドル・円は前日海外市場で120円34銭まで上昇した後下げに転じた。
東京市場は朝方120円01銭をつけた後、輸出企業によるドル売りが強まったほか、日経平均の下落で119円56銭まで下落した。
その後は日経平均の下げ幅がやや縮小したことから、リスク回避的なドル売りは一服しつつある。
ただ、上海総合指数がマイナス圏で推移しているほか、ランチタイムの日経平均先物が軟調地合いとなっていることから、午後の取引でリスク回避的な円買いが再び強まる可能性はあろう。
12時25分時点のドル・円は119円68銭、ユーロ・円は134円67銭、ポンド・円は181円48銭、豪ドル・円は83円22銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威) ■後場のチェック銘柄 ・エーザイ (TOKYO:4523)、アステラス (TOKYO:4503)などの医薬品関連が日経平均値下がり上位に ・225銘柄ではニチレイ (TOKYO:2871)のみ上昇、食品株の一角に逃避的な資金 ・下方修正による神戸製鋼 (TOKYO:5406)の急落が鉄鋼大手の一角への連想売りに ☆後場の注目スケジュール☆ ・特になし <海外> ・特になし <SY>