6日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・短期的な過熱警戒も緩和期待から目先は押し目拾いのスタンス ・ドル・円は120円46銭付近、日経平均にらみ ・ファナック (TOKYO:6954)、Fリテ (TOKYO:9983)、ソフトバンクG (TOKYO:9984)が日経平均を78円押し上げ ■短期的な過熱警戒も緩和期待から目先は押し目拾いのスタンス 日経平均は大幅に続伸。
267.82円高の18273.31円(出来高概算10億6000万株)で前場の取引を終えた。
5日の米国市場では、先週の雇用統計を受けた年内利上げ観測を引き続き材料視されて買いが先行。
環太平洋連携協定(TPP)交渉が12カ国で合意に至ったことも好感されており、NYダウは300ドルを超す上昇となった。
この流れから、日経平均は連日でマドを空けての上昇。
上値抵抗として意識されていた25日線を明確に上放れた。
もっとも、直近5営業日で1000円を超える上昇となる中、抵抗線突破で利食いも出やすい。
その為、買い一巡後は18300円を挟んでの狭いレンジ取引が続いている。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が全体の7割を超えている。
規模別指数は大型、中型、小型株指数ともに2ケタの上昇。
セクターでは鉄鋼、水産農林、石油石炭、機械、精密機器、鉱業、非鉄金属、情報通信などが強い。
一方で、ゴム製品が唯一マイナスだった。
指数インパクトの大きいところでは、ファナック (TOKYO:6954)、ファーストリテ (TOKYO:9983)、ソフトバンクグ (TOKYO:9984)がけん引。
日経平均は25日線のほか、一目均衡表の基準線をクリアし、パラボリックはSAR値にタッチしたことで、陽転シグナルが発生している。
週足の一目均衡表では雲上限を上回っての推移となるなど、テクニカル面では一部で好転をみせてきているため、上値の重さが意識されるものの、弱気に傾く流れにはならないだろう。
また、このところは後場に入りインデックスに絡んだ商いで上げ幅を拡大させる傾向にある。
先物市場の動向にも注視する必要があるだろう。
明日の日銀の金融政策決定会合の結果に対する期待はない。
経済・物価情勢の展望(展望リポート)を策定する10月30日の金融政策決定会合で、追加緩和に踏み切る可能性が高まっている状況。
短期的な過熱感が警戒される可能性があるが、目先は押し目拾いのスタンスになろう。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一) ■ドル・円は120円46銭付近、日経平均にらみ ドル・円は120円46銭付近で推移。
日経平均株価が上げ幅を縮小しており、リスク選好にはなっていないもよう。
ドル・円は、前日海外市場でリスク回避の流れとなり、一時120円半ばまで上昇し、東京市場でもほぼこの水準を維持した。
米利上げ時期の後退観測を背景に株高が続くとの見方から、ドル・円は目先上昇基調が続くと市場では予想されている。
一方、日銀による10月追加緩和の思惑は後退していないことから、個人や短期筋などによるドルの押し目買いが観測され、底堅い値動きとなった。
ただ、日経平均が高寄りした後、上げ幅を縮小していることから、リスク選好の動きにつながらず、ドルは伸び悩んだ。
また、ランチタイムの日経平均先物は上げ幅を縮小していることから、ドル・円は午後ももみあう展開を予想する。
12時26分時点のドル・円は120円46銭、ユーロ・円は134円70銭、ポンド・円は182円63銭、豪ドル・円は85円33銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威) ■後場のチェック銘柄 ・ファナック (TOKYO:6954)、Fリテ (TOKYO:9983)、ソフトバンクG (TOKYO:9984)が日経平均を78円押し上げ ・ベステラ {{|0:}}大幅高、売買活況で全市場売買代金上位にランクイン ・ゴム製品のみマイナス、東洋ゴム (TOKYO:5105)、ブリヂス (TOKYO:5108)、住友ゴム (TOKYO:5110)さえない ☆後場の注目スケジュール☆ ・日銀金融政策決定会合(7日まで) <海外> ・12:30 豪準備銀行が政策金利発表(2.00%で現状維持の予想) ・15:00 独・8月製造業受注(前月比予想:+0.4%、7月:-1.4%) ・16:00 EU財務相理事会(ルクセンブルク) ・16:15 スイス・9月消費者物価指数(前年比予想:-1.5%、8月:-1.4%) <SY>
・短期的な過熱警戒も緩和期待から目先は押し目拾いのスタンス ・ドル・円は120円46銭付近、日経平均にらみ ・ファナック (TOKYO:6954)、Fリテ (TOKYO:9983)、ソフトバンクG (TOKYO:9984)が日経平均を78円押し上げ ■短期的な過熱警戒も緩和期待から目先は押し目拾いのスタンス 日経平均は大幅に続伸。
267.82円高の18273.31円(出来高概算10億6000万株)で前場の取引を終えた。
5日の米国市場では、先週の雇用統計を受けた年内利上げ観測を引き続き材料視されて買いが先行。
環太平洋連携協定(TPP)交渉が12カ国で合意に至ったことも好感されており、NYダウは300ドルを超す上昇となった。
この流れから、日経平均は連日でマドを空けての上昇。
上値抵抗として意識されていた25日線を明確に上放れた。
もっとも、直近5営業日で1000円を超える上昇となる中、抵抗線突破で利食いも出やすい。
その為、買い一巡後は18300円を挟んでの狭いレンジ取引が続いている。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が全体の7割を超えている。
規模別指数は大型、中型、小型株指数ともに2ケタの上昇。
セクターでは鉄鋼、水産農林、石油石炭、機械、精密機器、鉱業、非鉄金属、情報通信などが強い。
一方で、ゴム製品が唯一マイナスだった。
指数インパクトの大きいところでは、ファナック (TOKYO:6954)、ファーストリテ (TOKYO:9983)、ソフトバンクグ (TOKYO:9984)がけん引。
日経平均は25日線のほか、一目均衡表の基準線をクリアし、パラボリックはSAR値にタッチしたことで、陽転シグナルが発生している。
週足の一目均衡表では雲上限を上回っての推移となるなど、テクニカル面では一部で好転をみせてきているため、上値の重さが意識されるものの、弱気に傾く流れにはならないだろう。
また、このところは後場に入りインデックスに絡んだ商いで上げ幅を拡大させる傾向にある。
先物市場の動向にも注視する必要があるだろう。
明日の日銀の金融政策決定会合の結果に対する期待はない。
経済・物価情勢の展望(展望リポート)を策定する10月30日の金融政策決定会合で、追加緩和に踏み切る可能性が高まっている状況。
短期的な過熱感が警戒される可能性があるが、目先は押し目拾いのスタンスになろう。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一) ■ドル・円は120円46銭付近、日経平均にらみ ドル・円は120円46銭付近で推移。
日経平均株価が上げ幅を縮小しており、リスク選好にはなっていないもよう。
ドル・円は、前日海外市場でリスク回避の流れとなり、一時120円半ばまで上昇し、東京市場でもほぼこの水準を維持した。
米利上げ時期の後退観測を背景に株高が続くとの見方から、ドル・円は目先上昇基調が続くと市場では予想されている。
一方、日銀による10月追加緩和の思惑は後退していないことから、個人や短期筋などによるドルの押し目買いが観測され、底堅い値動きとなった。
ただ、日経平均が高寄りした後、上げ幅を縮小していることから、リスク選好の動きにつながらず、ドルは伸び悩んだ。
また、ランチタイムの日経平均先物は上げ幅を縮小していることから、ドル・円は午後ももみあう展開を予想する。
12時26分時点のドル・円は120円46銭、ユーロ・円は134円70銭、ポンド・円は182円63銭、豪ドル・円は85円33銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威) ■後場のチェック銘柄 ・ファナック (TOKYO:6954)、Fリテ (TOKYO:9983)、ソフトバンクG (TOKYO:9984)が日経平均を78円押し上げ ・ベステラ {{|0:}}大幅高、売買活況で全市場売買代金上位にランクイン ・ゴム製品のみマイナス、東洋ゴム (TOKYO:5105)、ブリヂス (TOKYO:5108)、住友ゴム (TOKYO:5110)さえない ☆後場の注目スケジュール☆ ・日銀金融政策決定会合(7日まで) <海外> ・12:30 豪準備銀行が政策金利発表(2.00%で現状維持の予想) ・15:00 独・8月製造業受注(前月比予想:+0.4%、7月:-1.4%) ・16:00 EU財務相理事会(ルクセンブルク) ・16:15 スイス・9月消費者物価指数(前年比予想:-1.5%、8月:-1.4%) <SY>