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・短期資金は中小型株に向かいやすい需給状況 ・ドル・円は122円70銭付近、下値では押し目買い意欲 ・武田 (T:4502)、7&I-HD (T:3382)、トレンド (T:4704)が日経平均値下がり寄与上位 ■短期資金は中小型株に向かいやすい需給状況 日経平均は続落。
76.51円安の19807.43円(出来高概算9億9000万株)で前場の取引を終えている。
先週末の米国市場が高安まちまちだったほか、朝の外資系証券のフローが売り越しとなる中、やや利食い優勢の展開から始まった。
一時19800円を割り込む局面をみせたが、下値の堅さも意識されており、19800円を挟んでのこう着が続いている。
東証1部の騰落銘柄は値上がり828、値下がり928、変わらず164と、若干値下がり数が上回っている。
規模別指数では小型株指数のみがプラス。
セクターでは機械、電気機器、金属製品、輸送用機器が小じっかり。
一方で、保険、海運、鉱業、卸売、医薬品、電力ガス、証券、空運、陸運などが冴えない。
個人主体の物色となるなか、東証2部、マザーズ指数、ジャスダック平均がプラス圏で推移している。
日経平均は5日線を割り込んでおり、ボリンジャーバンドでは+1σでの攻防から割り込んできている。
そのため、調整色が強まりやすいところであるが、日柄的に割り込みやすいところでもあるため、こう着感の強い展開が続きそうである。
一方で、中小型株への個人主体とみられる物色が目立つ状況のため、日経平均の動向にはそれ程関心が向かっていないようである。
指数インパクトの大きいところでは、KDDI (T:9433)、ファーストリテ (T:9983)、東エレク (T:8035)が堅調。
半面、武田薬 (T:4502)、7&IHD (T:3382)、トレンド (T:4704)、電通 (T:4324)などが重石に。
月末のドレッシング期待等もあって下値の堅さは意識されやすいだろうが、短期資金は中小型株に向かいやすい需給状況であろう。
(株式部長 村瀬智一) ■ドル・円は122円70銭付近、下値では押し目買い意欲 ドル・円は122円70銭付近で推移。
日経平均株価の弱含みを受け、積極的なドル買いは出にくいが、押し目買い意欲で下値は堅い。
ドル・円は前週末の海外市場からもみあう展開が続いており、週明け東京市場では日経平均の値動きが手がかりとなっている。
引き続き節目の20000円を回復できるかどうか注目される。
午前中に日銀の黒田日銀総裁が「円安は輸入コスト増や家計の実質所得に下押し圧力」との見方を示しており、ドルはやや上げ渋った。
日経平均の下げ幅は再び縮小しつつあるが、リスク選好的な円売りは増えていないようだ。
ランチタイムの日経平均先物は引き続き弱含みとなっていることから、ドルは午後もさえない値動きが予想される。
ただ、122円50銭以下には個人勢などのドル買い興味が多少残されており、日経平均が20000円回復に向かえば、ドル買いに振れよう。
12時27分時点のドル・円は122円70銭、ユーロ・円は129円87銭、ポンド・円は184円41銭、豪ドル・円は88円22銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威) ■後場のチェック銘柄 ・武田 (T:4502)、7&I-HD (T:3382)、トレンド (T:4704)が日経平均値下がり寄与上位 ・目標株価引き上げで日本電産 (T:6594)、積水化学 (T:4204)などしっかり ・郵政グループは3社とも上昇 ☆後場の注目スケジュール☆ ・13:45 黒田日銀総裁会見 <海外> ・16:00 独・10月小売売上高(前月比予想:+0.3%、9月:0.0%) <SY>