13日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・中国金融安定化への期待が一段のショートカバーを誘う ・ドル・円は118円19銭付近、日本株の反発などを好感し118円回復 ・KDDI (T:9433)は下落、内需・ディフェンシブ関連の一角で売り優勢 ■中国金融安定化への期待が一段のショートカバーを誘う 日経平均は大幅に反発。
463.37円高の17682.33円(出来高概算11億株)で前場の取引を終えている。
中国に下げ渋りの動きが見られてきたほか、原油先物価格は一時30ドル割れとなったが、12日のNYダウはその後上昇に転じるなど、欧米市場の上昇が安心感につながっている。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比300円高の17390円となる中、これにさや寄せする格好から、幅広い銘柄に買いが先行した。
その後も中国・上海指数が上昇して始まったほか、中国国務院が金融担当部門の格上げに向けて作業部会を設置と、事情関係者の話として各メディアが報じている。
また、日銀と中国人民銀行が、通貨スワップ協定の締結に向けて交渉していることが明らかになったとの報道もあり、中国の落ち着きを受け、日経平均はじりじりと上げ幅を拡大させている。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1800を超えており、全体の9割を超える全面高商状。
セクターでは33業種全てが上昇しており、ゴム製品が4%を超える上昇となったほか、証券、輸送用機器、空運、その他製品、機械、銀行、電気機器、その他金融、倉庫運輸、化学、金属、建設が3%を超える上昇となっている。
中国の動向や原油先物価格など、先行きに対しては依然として不透明ながらも、中国国務院による金融担当部門の格上げに向けた作業部会の設置や、日銀と中国人民銀行による通貨スワップ協定の締結に向けた交渉など、中国の金融安定化に向けた動きが期待されてきている。
原油先物価格も時間外でしっかりとした動きをみせており、ショートカバーが入りやすい需給状況であろう。
日経平均は上げ幅を拡大させ、5日線レベルまで回復している。
同線が上値抵抗として意識される可能性があるが、ボリンジャーバンドではようやく-2σを上回ったところである。
5日線をクリアしてくるようだと、一段と買い戻しの流れが強まりやすく、-1σが位置する18130円辺りへの意識が強まる展開もありそうだ。
(株式部長 村瀬智一) ■ドル・円は118円19銭付近、日本株の反発などを好感し118円回復 ドル・円は118円19銭付近で推移。
日経平均株価や上海総合指数のプラス圏推移を受け、ドルの買戻しが強まった。
ドル・円は、日経平均や上海株の上昇を背景に朝方から買いが強まった。
また、11時に発表された中国の貿易収支が3820.5億元と予想の+3388億元、11月の+3431億元を上振れたことから原油価格が反発し、株価を押し上げた。
これにより、ドル・円は一段高となり、118円36銭まで上昇した。
ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いとなっていることから、ドル・円は午後にはさらに値を切り上げると予想する。
12時28分時点のドル・円は118円19銭、ユーロ・円は128円01銭、ポンド・円は170円86銭、豪ドル・円は83円02銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威) ■後場のチェック銘柄 ・Fリテ (T:9983)、ソフトバンクG (T:9984)、ファナック (T:6954)で日経平均を約80円押し上げ ・KDDI (T:9433)は下落、内需・ディフェンシブ関連の一角で売り優勢 ・新規強気の東映アニメ {{|0:}}、目標株価引き上げのCKD (T:6407)、ネクソン (T:3659)しっかり ☆後場の注目スケジュール☆ ・特になし <海外> ・特になし <SY>