3日のドル・円相場は、東京市場では106円48銭から105円56銭まで下落。
欧米市場でドルは106円68銭まで反発し、106円64銭で引けた。
なお、NY市場の取引終了後にドルは一時107円46銭まで買われている。
本日4日のドル・円は、主に106円台後半で推移か。
米6月利上げの可能性が再浮上したことや、外為市場における投機的な動きに対して日本がしっかりと対応していくことが確認された。
新たなドル売り材料が提供されない場合、ドルは106円台前半で下げ渋る可能性がある。
報道によると、日中韓の3カ国の財務相と中央銀行総裁による会合が3日、フランクフルト(ドイツ)で開かれた。
米国から為替政策の監視対象に指定されたことについて議論したもようだ。
麻生財務相と黒田日本銀行総裁は共同記者会見を行い、麻生財務相は「投機的な動きが継続されることのないよう、為替市場の動向を注視し、必要な時にはしっかり対応する」との見方を示した。
日銀の黒田総裁は「2%の物価安定目標の達成へ必要な場合には量・質・金利の3つの次元で追加的な措置を講じる」と述べた。
また、米国のルー財務長官は3日、「日本は為替政策について国際的約束を守っている」と発言しており、先週からの円高・米ドル安の動きは一服した。
市場関係者の一部は、日本円やユーロなどの主要通貨に対して米ドル安が続いた場合、6月14-15日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で追加利上げが決定されると予想している。
しかしながら、6月にかけてドルが主要通貨に対して強い動きを見せた場合、インフレ進行への期待は後退し、追加利上げの実施は難しくなるかもしれない。