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9日の中国本土市場概況:上海総合2.8%安と続落、景気敏感株に売り

発行済 2016-05-09 17:05
更新済 2016-05-09 17:33
9日の中国本土市場概況:上海総合2.8%安と続落、景気敏感株に売り
週明け9日の中国本土市場は大幅に値下がり。
主要指標の上海総合指数は、前営業日比81.14ポイント(2.79%)安の2832.11ポイントと続落した。
約1カ月半ぶりの安値水準に落ち込む。
上海A株指数も下落し、85.03ポイント(2.79%)安の2963.54ポイントで引けている。
外貨建てB株相場も続落。
上海B株指数は6.64ポイント(1.81%)安の360.04ポイント、深センB株指数は30.82ポイント(2.81%)安の1065.20ポイントで終了した。
国内景気の先行き不安が重し。
8日に公表された4月の貿易統計で、輸出と輸入がそろって下振れたことを嫌気している。
なかでも輸入は、前年同月比5.7%減の8275億人民元(同0.3%増)と予想外のマイナス。
内需の弱さが鮮明化している。
5日に閉幕した中国最大の貿易見本市「広州交易会」で、輸出契約額が4期連続で低迷したことも逆風だ。
業種別では、景気動向に敏感な資源・素材株の下げが目立つ。
石炭の中国神華能源(601088/SH)が3.7%安、鉄鋼の宝鋼(600019/SH)が4.4%安で引けている。
9日の消費先物市場で、鉄鋼石やコークスなどが軒並み急落したこともネガティブ材料だ。
インフラ関連株や不動産株、ITハイテク関連株、消費関連株なども安い。
証券株も軒並み売られる。
招商証券(600999/SH)が4.2%安とさえない。
今年4月の中国証券ブローカー業績は、総じて低調に推移した——と伝えられたことがマイナス材料視された。
【亜州IR】

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