日経平均<.N225> 日経平均先物6月限<0#2JNI:>
終値 9662.08 (+95.06) 終値 9670 (+90)
寄り付き 9602.88 寄り付き 9600
安値/高値 9590.4─9693.6 安値/高値 9590─9690
出来高(万株) 183474 出来高(単位) 38566
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[東京 18日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は続伸した。外為市場での円高
一服感が好材料となり、序盤から買いが先行。前日まで売られていた銀行株や輸出株に買
い戻しが入り、指数を押し上げた。日経平均が前日の取引で9500円台に下げたことを
受け、国内外のリアルマネー勢の動きが観測される。短期筋による先物売りの買い戻しも
みられたという。東京電力<9501.T>は前日の売りの反動で買われたが、上昇は限定的だっ
た。
東証1部騰落数は値上がり1338銘柄に対し値下がり224銘柄、変わらずが98銘
柄。東証1部の売買代金は1兆2429億円。
外為市場では前日の海外取引時間帯に東芝<6502.T>によるスイスのランディス・ギア社
買収が近いとの見方や武田薬品工業<4502.T>がスイスの製薬会社ナイコメッド[NYCMD.UL]
の買収に向け協議をしているとの報道が円の弱材料となり、主要通貨に対して下落。きょ
うの東京株式市場では序盤から円高一服感を受け買いが先行した。内需株や輸出株に対す
る欧州勢からのバスケット買いが観測され、前場は堅調に推移した。
市場では「過剰流動性の変化を先取りした動きなどから米国株の調整ムードが強まって
いるほか、国内企業業績も下期の大幅回復シナリオに確信が持てず不透明感が強い」(立
花証券・執行役員の平野憲一氏)とされ、上値は追いづらいと指摘された。一方で、米株
について「そろそろ上昇するとの期待感が強まっている」(大手証券の株式トレーダー)
ほか、上海総合株価指数<.SSEC>や韓国総合株価指数<.KS11>などアジア株の堅調な値動き
も支援したようだ。
17日の米株式市場は軟調地合いだったが、東京市場は後場に入っても堅調で、日経平
均は上値を切り上げた。前日まで売られていたソフトバンク<9984.T>など個別銘柄の買い
戻しが指数を押し上げた。邦銀系の株式トレーダーによると、前日の取引で9500円台
に下げたことから、欧州年金や国内年金など国内外のリアルマネー勢が割安感が出ていた
銀行株や半導体などを物色。また、短期筋による先物売りの買い戻しといった動きが観測
されている。
引けにかけても堅調な値動きが続き、日経平均は9600円台後半で推移した。市場で
は「上値を買い上がる材料は乏しい。レンジ内の動きであり、為替や米国株など外部要因
次第で上下どちらに振れてもおかしくない」(準大手証券トレーダー)という。マネック
ス証券・チーフストラテジストの広木隆氏は「目先は25日移動平均線を超えて200日
移動平均線近くまで戻るかを注目している」として、上昇力が継続するかを注視する。米
系証券のトレーダーもテクニカルなフシとなる9800円台が目先の上値めどとの見方を
示す。
個別銘柄では、みずほフィナンシャルグループ<8411.T>が堅調だった。みずほ銀とみず
ほコーポレート銀の合併を検討していることが明らかになったとの報道が手掛かり。東京
電力<9501.T>も反発。前日は大きく売られたがきょうは序盤から買い戻され、前場では一
時400円台を回復。ただ、上げ幅は徐々に縮小した。大手証券の株式トレーダーは「工
程表修正をきっかけとした可能性もあるが、前日の売りの反動ではないか」とみている。
(ロイターニュース 吉池 威)