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UPDATE1: 東京株式市場・大引け=5日ぶり反発、反発力は限定的

発行済 2010-08-26 15:56

日経平均<.N225> 日経平均先物9月限<0#2JNI:>

終値 8906.48 (+61.09) 終値 8890 (+60)

寄り付き 8908.02 寄り付き 8890

安値/高値 8834.09─8910.62 安値/高値 8820─8910

出来高(万株) 141697 出来高(単位) 53851

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 [東京 26日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は5日ぶりに反発。8900円

台で大引けた。米株高と円高一服感と受けて、買い戻しで始まった。ただ、市場の円高対

応策や経済対策待ちの姿勢に変わりはなく、反発力は限定的。午後は中国株高などを材料

にやや上げ幅を拡大したものの、薄商いのなかで後が続かずもみあいとなった。弱い経済

指標が続く米国など海外株市場に対する懸念など、内外景気の不透明感から戻りは鈍かっ

たという。

 

 東証1部騰落数は値上がり1053銘柄に対し値下がり439銘柄、変わらずが169

銘柄。東証1部の売買代金は1兆0294億円だった。

 

 十字屋証券資金運用グループ・チームリーダーの岡本征良氏は、きょうの日経平均の反

発について「前日までの4日間で500円以上、下げたこともありテクニカル面では反発

してもおかしくないタイミングだったことも背景にある」と述べた。別の市場関係者も「

複数のテクニカル指標で売られ過ぎシグナルが出ているため、いったん買い戻しが入った

」と指摘。「ただ、4日間で500円超の下落だったことを考えれば戻りは鈍い。内外景

気の先行きが不透明で、株価に底入れ感はない」(大手証券)とみている。

 仙谷由人官房長官は26日午前の記者会見で、追加経済対策取りまとめの日程について

「明日、党政調での集約を待ってからになる」とした。経済財政担当相、経済産業相、国

土交通相、農相にも呼びかけをして話し合う必要があるが、訪中する閣僚もいるため、は

っきりした日程には言及しなかった。小沢一郎・前民主党幹事長が党代表選出馬の意向を

示したことについては「一般論としては正々堂々と選挙が行われた方がいいのではないか

」と述べるにとどめ、それ以上のコメントを避けた。市場では「小沢一郎氏の民主党代表

選出馬で、政局不透明感が意識されている。円高対応策が9月14日の代表選後まで先送

りされる可能性も意識され始めている」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券投資情報

部・投資ストラテジストの山岸永幸氏)との声がきかれた。

 今晩の米新規失業保険申請件数発表と、それを受けた米株市場の反応を見極めたいとの

姿勢も強く、午後はこう着感の強い展開となった。週末の27日には、バーナンキ米FR

B議長がカンザスシティー地区連銀のシンポジウムで「経済の見通しとFRBの政策対応

」について講演する。市場では「米国の経済指標は下振れが著しくなってきている。景気

回復の減速は明らかで、バーナンキ米議長が景気認識を一段と弱く見たり、景気対策の必

要性を示す発言をすれば、一層のドル安/円高圧力となる」(国内投信)との見方が出て

いる。

 

 業種別では空運、非鉄金属、機械などが上昇した。証券、海運、石油・石炭はさえな

い。

 個別銘柄では、トヨタ自動車<7203.T>が午後、切り返した。ホンダ<7267.T>、キヤノン

<7751.T>は堅調。ソニー<6758.T>は下落した。三菱UFJフィナンシャル・グループ

<8306.T>、三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>、みずほフィナンシャルグループ

<8411.T>などの大手銀行株は総じてしっかり。

 住商情報システム<9719.T>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティン

グを「3」から「1」、目標株価を1280円から1600円に引き上げたことを材料視

した。

   

 (ロイター日本語ニュース 石渡 亜紀子記者)

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