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ユーロ週間見通し:下げ渋りか、リスク選好の円売り継続の可能性

発行済 2017-05-13 15:16
更新済 2017-05-13 15:33
ユーロ週間見通し:下げ渋りか、リスク選好の円売り継続の可能性
■やや強含み、マクロン氏の仏大統領選出で欧州政治不安和らぐ

先々週・先週のユーロ・ドルはやや強含みとなった。
5月7日に行われた仏大統領選の決選投票で親欧州連合(EU)のマクロン氏が予想通り勝利したことから、リスク回避的なユーロ売りはさらに縮小し、ユーロは一時1.1023ドルまで買われる場面があった。
ただ、欧州中央銀行(ECB)による早期利上げ観測は後退し、ユーロの上げ幅はやや縮小した。
取引レンジ:1.0839ドル-1.1023ドル。


■もみあいか、ECBによる早期の緩和策解除への期待残る

今週のユーロ・ドルはもみあいか。
欧州中央銀行(ECB)による早期の金融緩和策解除に対する期待は残されており、ユーロは下げ渋る可能性がある。
ただ、米連邦準備理事会(FRB)の6月利上げ観測は高まっており、バランスシートの縮小作業は年内に開始される可能性も高いことから、ユーロの反発を抑える材料となりそうだ。
ユーロは1.10ドルが上値抵抗線として意識されており、1.0950ドル以上ではユーロ売りが増えると予想される。


予想レンジ:1.0750ドル−1.1000ドル

■上昇、マクロン氏の大統領選出でユーロ買い継続

先々週・先週のユーロ・円は上昇。
5月7日に行われた仏大統領選の決選投票で親欧州連合(EU)のマクロン氏が予想通り勝利したこと、米ドル・円相場は円安方向に振れたことが要因。
リスク回避的なユーロ売り・円買いはさらに縮小し、ユーロは一時124円59銭まで買われる場面があった。
ただ、欧州中央銀行(ECB)による早期利上げ観測は後退し、ユーロの上げ幅はやや縮小した。
取引レンジ:121円31銭-124円59銭。


■下げ渋りか、リスク選好の円売り継続の可能性

今週のユーロ・円はやや下げ渋りか。
ユーロ圏経済の緩やかな回復が期待されており、欧州中銀(ECB)による金融緩和策の早期解除の思惑は消えていない。
フランス大統領選の結果を受けたリスク選好的なユーロ買いは一巡しつつあるが、米ドル高・円安が継続した場合、対円レートは下げ渋る可能性が高いとみられる。


○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・16日:3月貿易収支(2月:+178億ユーロ)
・16日:1-3月期域内総生産改定値(前年比予想:+1.7%)

予想レンジ:122円00銭-125円00銭


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