今日の市場を動かす主要3イベントについて考察する。
1. インテル 下落、スターバックス 上昇
半導体セクター株は上昇局面にあったが、24日の取引では失望決算が相次いだことで下落基調であった。
インテル(Intel) (NASDAQ:INTC)が24日の取引終了後に発表した決算によって、今日の市場では売りが先行する可能性が高い。
同社の売上高は予想を下回り、時間外取引において株価は7%安となっている。
スターバックス(Starbucks) (NASDAQ:SBUX)は、今日の取引開始直後に株価は上昇する可能性が高い。
同社は直近の四半期決算において、売上高と純利益が予想を上回るとともに、予想既存店売上高を大きく上回っていた。しかし、通期の既存店売上高は弱気な見通しを立てている。
2. コルゲート・パーモリーブ 株価上昇の可能性
先週金曜日の決算では概ね失望決算となった。消費財メーカー大手のコルゲート・パーモリーブ(Colgate-Palmolive) (NYSE:CL)は決算を控えている。
同社の直近四半期のコンセンサスEPS(一株当たり利益)は0.73ドル、売上高は38億ドルとなっている。
同社株の変動幅は大きく、直近3ヶ月は下げ相場となっていた。
昨年12月の不安定な市場の影響を受けていたが、2019年に入って反発している。ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs) (NYSE:GS)が今月初旬に、同社の既存事業の売上高の見通しを楽観的に捉え、同社株のレーティングを「中立」から「買い」へと引き上げたためである。
3. 原油市場ではベネズエラの情勢に注目が集まっている
24日の原油価格の終値は前日を下回る悪材料があったが下値は堅かった。地政学リスクの高まりによって、米原油在庫が予想外に増加に増加するとともに、ガソリン在庫も急上昇した。
ベーカーヒューズ社発表の週間米石油掘削装置(リグ)稼働数が今日発表を控えているが、原油トレーダーは各国の首脳陣のベネズエラに対する声明に注目を集めていると考えられる。
米国はベネズエラに対する原油の輸出制裁を検討しているが、まだ実行の決断はなされていないと、ブルームバーグ社は関係筋からの取材で報じている。また同社は、ベネズエラの首都カラカスで発生しているデモによって原油市場の不透明感が高まり、原油価格が高騰することでOPECの減産による価格目標は、早期に達成できる可能性があることも報じている。
米政府は今週土曜日に行われる国連安全保障理事会の会合で、ベネズエラに関する協議を行う予定である。