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3月日銀短観:大企業の景況感は小幅悪化も高水準を維持、SMBC日興証券(花田浩菜)

発行済 2018-04-03 11:38
更新済 2018-04-03 12:00
3月日銀短観:大企業の景況感は小幅悪化も高水準を維持、SMBC日興証券(花田浩菜)


こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。


4/3付の「DailyOutlook」では、3月の日銀短観について考察しているのでご紹介します。


まず同レポートでは、『3月の日銀短観(発表:4/2、回収基準日:3/12)によれば、市場で最も注目される大企業・製造業の業況判断DIは現状が+24と12月調査比2ポイントと小幅悪化した。
悪化は2016年3月調査以来2年振り』と伝えています。


続けて、背景として、深刻化する人手不足、原材料高、足元の円高、株価調整等を挙げ、『業種別では化学、鉄鋼、非鉄金属等、素材業種で悪化が目立った。
また、大企業・非製造業も現状が+23と12月調査比2ポイント悪化。
労働需給逼迫に伴う人件費の上昇、仕入れ価格の上昇が足枷となった。
もっとも、製造業、非製造業共に景況感の水準は、リーマンショック前と遜色ない高水準を維持している』と分析しています。


さらに、『2017年度の経常利益計画(大企業・全産業)は前年度比+12.0%と前回から上方修正(3.0%pt)され2ケタ増益見通しの一方、2018年度計画は同▲2.2%と減益見通し。
2018年度の想定為替レート(大企業・製造業)は109.66円/ドルと、実勢より円安に見積もっており、ドル円相場が現在の水準で推移すれば今後下方修正される可能性がある。
一方、2018年度の設備投資計画(全規模・全産業、ソフトウェア・研究開発を含み、土地投資額を除く)は前年度比+2.0%(図表2)と、12月調査として遡及可能な2004年度以降でリーマンショック後の2009年度を除く平均値(0.0%)を大幅に上回る水準。
効率化投資にとどまらず、人手を代替するロボットや工作機械、それに付随するソフトウェア等が活発化していることを示唆した』とまとめています。


最後にレポートでは、『業況判断DIの推移』『設備投資計画の推移』の動きをグラフにして紹介していますので、詳しくは4/3付の「DailyOutlook」をご覧になってみてください。


また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。


花田浩菜の「気になるレポート」は各種レポートを花田浩菜の見解で注目し、コメントしています。
レポート発行人との見解とは異なる場合があります。
詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。


フィスコリサーチレポーター花田浩菜


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