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欧州市場サマリー(4日)

発行済 2011-10-05 04:36

             1259GMT  3日終盤

ユーロ/ドル    1.3176 1.3169

ドル/円    76.660 76.550

ユーロ/円 101.04 100.83

            4日終値    前営業日終値

株 FT100 4944.44(‐131.06) 5075.50

  クセトラDAX   5216.71(‐159.99) 5376.70

金 現物午後値決め 1628.00      1655.50

              先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(12月限)  98.735 (+0.000)  0.285(0.263)

独連邦債2年物 0.458(0.479)

独連邦債10年物(12月限) 138.39 (+0.95) 1.735(1.817)

独連邦債30年物   2.514(2.532)

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 <為替> ユーロが対ドルで9カ月ぶり安値付近に下落している。3日に行われたユー

ロ圏財務相会合では、第2次ギリシャ支援における民間セクターの関与度合いについて見

直しが行われたほか、ギリシャへの追加融資を11月半ばまで待つことができるとの認識

で一致した。

 

 <株式> ロンドン株式市場は急落し、FT100種総合指数は1年3カ月ぶりの安値

で引けた。ギリシャがデフォルト(債務不履行)に陥り金融危機へと波及するのではない

かとの懸念が広がり、銀行株と商品(コモディティ)株が大きく売られた。

 FT100種総合株価指数<.FTSE>は終値としては2010年7月5日以来の安値を更

新した。 

 銀行株<.FTNMX8350>が大きく値を下げた。仏・ベルギー系金融サービスグループのデク

シアは、ギリシャに多くのエクスポージャーを抱えることが嫌気され22.5

%急落した。フランスとベルギー両政府が同行への支援を表明したものの功を奏さなかっ

た。

 英銀では、バークレイズが7.6%、ロイズ・バンキング・グループ

は4.9%、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は4.2%そ

れぞれ値下がりした。 

 原油先物が需要の先行不透明感から下落したことを受け、エネルギー株

<.FTNMX0530>が値を下げ、商品株も売られた。

 鉱山株<.FTNMX1770>は、クレディ・スイスがモルガン・スタンレーに続き同セクターの

短期業績見通しを引き下げたことを受け下落。ロンミンは5.3%、アングロ・

アメリカンは3.4%それぞれ下落した。クレディスイスが両社の投資判断を

「ニュートラル」から「アンダーパフォーム」に引き下げたことが嫌気された。

 

 欧州株式市場は急落し、主要株価指数は2年2カ月ぶり安値に迫った。前日のユーロ圏

財務相会合で第2次ギリシャ支援における民間セクター関与の見直しが行われたほか、ギ

リシャへの追加融資を11月半ばまで先送りされたことで、同国がデフォルト(債務不履

行)に陥るとの懸念が高まった。

 市場では、ギリシャがデフォルトに陥った場合、多くの欧州銀行に悪影響が及ぶことで

銀行危機が再び発生し、世界経済の回復が妨げられるのではないかとの警戒感が広がって

いる。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は24.49ポイント(2.68%)

安の887.77で終了。9月下旬につけた2年2カ月ぶり安値に迫った。年初来では約

21%低下している。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は47.15ポイント(2.21%)安

の2091.09。 

 ギリシャに大きなエクスポージャーを抱える仏・ベルギー系金融サービスグループのデ

クシアの株価は、一時38%急落。フランス・ベルギー両国政府が同行への支

援を表明したにもかかわらず、22.5%安で引けた。

 STOXX欧州600銀行株指数<.SX7P>は4%低下。年初来では36.4%低下して

いる。

 ジェネラリ・インベストメンツの主席エコノミスト、クラウス・ウィーナー氏は「政治

的な不透明感が高まっていることで、市場では警戒感が強くなっている。ギリシャ情勢に

対する解決策が見出されない限り市場環境は改善しないだろう」と述べた。  

 バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が議会上下両院合同経済委員会での証言で、

FRBはより力強い景気回復を促進するため必要に応じて一段の行動を取る用意があると

発言したことで、一時株価は下げ幅を縮小したものの、地合いの回復にはつながらなかっ

た。

 投資家のリスク警戒感を示すユーロSTOXX50ボラティリティ指数<.V2TX>は

3.7%上昇し3週間ぶりの高水準。投資家の間でリスク選好が後退していることを示唆

している。

 STOXX欧州600建設・素材株指数<.SXOP>は4.2%低下。欧米での経済成長鈍

化懸念からメキシコのセメント大手、セメックスが13年ぶりの安値となっ

たことを受け、仏ラファルジュは8.5%、ハイデルベルクセメント

は9%、それぞれ値下がりした。

 STOXX欧州600自動車株指数<.SXAP>は世界需要の先行き懸念から6.2%低下

して引けた。

 

 <ユーロ圏債券> 独連邦債が急伸、3営業日連続での上昇となった。仏・ベルギー系

金融サービスグループのデクシアが抱える問題を通して、ユーロ圏債務危機へ

の対応の遅れによるリスクが浮き彫りになり、安全資産としての独連邦債への買いが加速

した。

 ギリシャへのエクスポージャーが大きいデクシアに対しては、ベルギーとフランスの両

国政府が支援を表明している。

 前日のユーロ圏財務相会合でギリシャへの追加融資実施を11月半ばまで延期すること

が決定されたことも、独連邦債への安全買いの要因となった。 

 ラボバンクのストラテジスト、リチャード・マグワイア氏は「周辺国に関する懸念の高

まりが銀行セクターへの懸念を高めており、今はこれらが相互に影響し合うマイナスのス

パイラルの只中にある」と述べた。

 独連邦債先物は138.80まで上昇した後、80ティック上昇の

138.24で清算した。 

 この日の取引で最も大きく売り込まれたのがベルギー国債とギリシャ国債。ベルギー

10年債利回りは20ベーシスポイント(bp)上昇し3.84%となっ

た。

 1日の上昇率としては2010年11月以来最大となる。ギリシャ10年債

利回りは57bp上昇の23.942%。

 一方、フランス10年債利回りは若干低下した。

 独連邦債利回りは、10年物が9.2bp低下の1.72%、2年物

が0.453%となった。

 

                           [東京 5日 ロイター]

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