日経平均<.N225> 日経平均先物6月限<0#2JNI:>
終値 9558.69 -113.27 終値 9550 -130
寄り付き 9627.43 寄り付き 9620
安値/高値 9536.51─9627.43 安値/高値 9530─9630
出来高(万株) 154010 出来高(単位) 40121
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[東京 26日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は続落。前日の海外市場で米ダ
ウ<.DJI>が反落したほか、日米金利差の拡大には時間を要するとの見方から円高が進み、
自動車やハイテクといった主力の輸出株がさえない。決算発表で市場予想を下回る業績見
通しを示した任天堂<7974.OS>などの個別銘柄も売られたほか、軟調なアジア株も相場の
重しとなった。一方で、下値では日銀のETF(指数連動型上場投資信託)買い期待など
もあり、後場は下げ渋る展開。連邦公開市場委員会(FOMC)を控えポジションは大き
く傾けづらいという。
東証1部騰落数は値上がり364銘柄に対し値下がり1177銘柄、変わらずが126
銘柄。東証1部の売買代金は1兆0419億円。
買い手掛かり材料に乏しい中で、市場では「米国はQE2(量的緩和第2弾)後も何ら
かの低金利政策を続けるとの見方から、為替がやや円高に傾いていることがマイナス要因。
もっとも、下値では日銀のETF買い期待もあり、売り込まれる状況ではないが、主力企
業の決算発表を見極めたいという状況だ」(SMBC日興証券・エクイティ部部長の西広
市氏)として、積極的に買うには決算の中身を確認する必要があるとの指摘があった。
また「先物による仕掛け的な動きもなく、こう着している」(準大手証券トレーダー)、
「ポジションをFOMC前にいったんクローズする動きが続いている」(国内証券ストラ
テジスト)との声が出ていた。
米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は、27日のFOMC終了後に初の定例
記者会見を開く予定。さらに、28日には国内企業の決算発表1度目のピークを迎える。
決算発表に関しては、東日本大震災後に出されたアナリスト予想が一つの基準となって
いる。予想を下回る2012年3月期業績予想を発表した任天堂や日本電産<6594.OS>が
下落。一方で、2011年3月期の連結業績予想と配当予想の上方修正を発表したユアサ
商事<8074.T>が年初来高値を更新した。市況高を背景に石油・石炭製品やゴム製品はしっ
かり。
(ロイターニュース 寺脇麻理)
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