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東京外為市場・15時=ドル90円後半、節目の90円にらみ海外勢の出方待ち

発行済 2009-09-14 16:08
EUR/JPY
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       ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 90.54/58  1.4523/27  131.53/59

正午現在   90.42/43  1.4543/44  131.47/54

午前9時現在 90.41/42  1.4576/79  131.78/81

NY17時現在 90.69/75  1.4567/73  132.12/23

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 [東京 14日 ロイター] 午後3時現在のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5

時時点から小安い90円後半で推移している。早朝に7カ月ぶり安値となる90.18円

まで下落したあとは下げ渋り、下値不安を抱えたまま安値もみあいが続いた。90円割れ

をにらんで参加者は神経質になっており、市場では週末明けの欧米勢がドル売りを続ける

かどうかに注目が集まっている。

 ドルの先安感が続くなかで、ドル/円は早朝に90.18円まで下落。7カ月ぶり安値

を更新したが、その後はポジション調整が入って戻りに転じた。CTAとみられる買い戻

しが入ったほか、仲値不足とみられていたこともあって一時は90.65円まで値を戻し

た。

 しかし、仲値通過後はドル買いが一巡。戻りの上値の重さから「ドル売りのトレンドは

変わらない」(国内銀行)との見方が広がった。一方で「海外勢のドル買い戻しがみられ、

東京時間に一気にドル安/円高が進む感触はない」(邦銀)との声も聞かれ、ドル/円

は安値圏での狭いレンジ取引に転じた。

 90円割れをにらむ水準感から参加者は神経質になっている。しかし、これまでドル/

円を下支えていたクロス円も売りが優勢となりドル/円が戻りにくくなっていることもあ

り「この水準からドルを売りたくはない。しかし、流れに逆らうのは危険だ」(邦銀)と

の声が上がった。

 市場ではドル/円の90円付近にあるとみられるオプションが注目されている。ガンマ

トレードによるドル買いも予想され抵抗はありそうだが「ドル/円に過熱感がないことも

あり、90円を割らなければ収まらないだろう。90円をクリアに割り込めばその先は大

きな節目がなく、1月につけた87円台も視野に入る。海外勢の動きを確認したい」(国

内銀行)との声が上がっている。

 また「ドル安/円高が加速するとすれば、その要因は個人投資家のクロス円の手仕舞い

売りと輸出企業の売り。仲値が余剰だった銀行もあるようで、輸出企業の売りが警戒され

る」(邦銀)との声も聞かれた。

 <米デルタ航空などのJAL<9205.T>への出資交渉が話題>

 市場では米デルタ航空や米アメリカン航空による日本航空(JAL)<9205.T>

への出資が円買い/ドル売りにつながるのではないかと話題になっている。

 米デルタ航空からの出資受け入れで交渉に入っているJALが、これとは別に米アメリ

カン航空とも資本・業務提携の交渉に入っていることが13日、明らかになった。

 一方、14日付日経新聞によると、デルタ航空がJALに打診した出資額は300億─

500億円。JALが今期中に検討している1000億円の増資の一環として受け入れ交

渉をしているという。

 <機関投資家のスタンスはドル買い>

 ステート・ストリート銀行金融市場部長の富田公彦氏は、機関投資家のスタンスについ

て「過大評価された通貨を売り、過小評価された通貨を買う動きを続けており、直近の当

行のリポートでは、ドルを買う一方で、ユーロやカナダドル、ブラジルレアルを売ってい

る」と指摘。新たなリポートはきょうにも出る予定。

 これまでのユーロなどの上昇で機関投資家がポジション調整を迫られる可能性もないで

はないが、一方で機関投資家のドル買いで短期筋などのドル売りが踏み上げさせられる可

能性もあり「今のドル売りが続くのかは疑問。ポジションの対立で局面は煮詰まってきて

いる」(ステート・ストリート銀行、富田氏)とみている。

 (ロイター日本語ニュース 松平陽子)

( ロイターメッセージング:yoko.matsudaira.reuters.com@reuters.net 

E-mail:yoko.matsudaira@thomsonreuters.com; 03-6441-1795)

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