[北京 16日 ロイター] - 中国国家統計局(NBS)が16日発表した4月の粗鋼生産は、前月比で5.1%増加した。環境規制や新型コロナウイルスの感染防止策の影響が後退した。ただ、前年同月の水準はなお大幅に下回っている。
4月の粗鋼生産は9278万トンとなり、前月の8830万トンから増加した。前年同月比では5.2%減少した。
統計局のデータを基にロイターが算出したところでは、4月の1日当たりの生産量は平均で309万トン。前月は285万トンだった。
北部の製鉄所は政府が命じた減産を終了、輸送制限による原料供給不足も徐々に緩和され生産が押し上げられた。一方、コロナ封じ込めを目指す「ゼロコロナ」政策で製造業や川下の消費は打撃を受けている。
1─4月の粗鋼生産は前年比10.3%減の3億3615万トンとなった。