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14日の中国本土市場概況:上海総合0.6%安で続落、ITハイテク関連に売り

発行済 2018-03-14 17:01
更新済 2018-03-14 17:33
14日の中国本土市場概況:上海総合0.6%安で続落、ITハイテク関連に売り
14日の中国本土市場は値下がり。
主要指標の上海総合指数は、前日比18.86ポイント(0.57%)安の3291.38ポイントと続落した。
上海A株指数も下落し、19.78ポイント(0.57%)安の3447.13ポイントで取引を終えている。


米中の貿易摩擦に対する警戒感が強まる。
知的財産権を侵害している中国に対し、トランプ政権は年間で最大600億米ドルの関税適用を検討している——などと関係筋情報として伝えられた。
関税措置の対象は、中国からの輸入が多い電気製品や通信機器、家具など100以上に上るとみられる。
米政治の不透明感がくすぶるなか、米国が保護貿易主義を強めるとの見方も流れている。


ただ、下値は限定的。
今年1~2月の経済統計が取引時間中に公表され、概ね良好だったことがプラス材料視されている。
鉱工業生産額や固定資産投資などが事前予想を上回った。
なかでも鉱工業生産額は前年同期比で7.2%増加し、昨年6月以来の高い伸びを示している。


業種別では、ITハイテク関連が安い。
システム開発の用友網絡(600588/SH)が10%、スーパーコンピュータ大手の曙光信息産業(中科曙光:603019/SH)が6.0%、電子部品メーカーの環旭電子(601231/SH)が3.5%ずつ下落した。
軍需関連株や空運株、ゼネコン株なども下げが目立っている。
自動車株や不動産株、金融株なども売られた。

半面、鉄鋼や非鉄、セメントなどの素材株はしっかり。
宝山鋼鉄(600019/SH)が3.3%高、江西銅業(600362/SH)が1.5%高、安徽海螺セメント(600585/SH)が4.5%高で引けた。
食品、飲料など消費関連株の一角も上昇している。


外貨建てB株の相場は続落。
上海B株指数が0.72ポイント(0.22%)安の334.38ポイント、深センB株指数が5.78ポイント(0.49%)安の1182.74ポイントで終了した。


【亜州IR】


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