ユーロ・ドルは、1.1714ドル（2015/8/24）まで反発した後に1.0341ドル（2017/01/03）まで下落したが、欧州中央銀行（ECB）は9月の理事会で金融緩和策縮小を検討するとの思惑などで1.2092ドル（2017/08/29）まで上昇。 ユーロ・円は、英国民投票でEUからの離脱が決定し、一時109円57銭（2016/06/24）まで急落。
その後114円85銭（2017/04/17）から134円98銭（2017/12/28）まで買われた。
カタルーニャ州の独立問題がただちに解決されるとの見方は少ないものの、域内金利の先高観は後退していないことから、目先的にユーロは下げ渋る展開が予想される。
本日のユーロ・円は134円台後半で推移か。
スペインの内政不安を嫌気したユーロ売りは一服しており、米ドル・円相場に大きな動きがない場合、ユーロの対円レートは134円台半ば近辺で下げ渋る状態が続くとみられる。
【ユーロ売り要因】
・米長期金利の反転
・カタルーニャ独立問題などのスペイン内政不安
・独大連立政権を巡る本格的な協議は年明けに開始される見込み
【ユーロ買い要因】
・原油高、米長期金利の上げ渋り
・ECB政策金利の先高観
・ECBはユーロ圏の成長見通し引き上げ