日経平均<.N225> 日経平均先物12月限<0#2JNI:>
前場終値 10039.43(-75.76) 前場終値 10040 (-80)
寄り付き 9942.54 寄り付き 9950
安値/高値 9904.92─10063.29 安値/高値 9900─10070
出来高(万株) 112785 出来高(単位) 35702
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[東京 24日 ロイター] 前場の東京株式市場で日経平均は反落した。朝鮮半島情
勢という地政学的リスクの強まりやアイルランドの支援問題などを背景に、海外株安の流
れの中で朝方の日経平均は1万円割れとなる場面もあった。これまで上昇傾向だった金融
・輸出関連に利益確定売りが先行した。ただ、韓国株が下げ幅を縮小したほか、中国株も
反発しており、日経平均も大台を再び回復、市場は落ち着きを取り戻しつつある。
東証1部騰落数は、値上がり471銘柄に対し値下がり1015銘柄、変わらずが
170銘柄だった。東証1部売買代金は7349億円。
北朝鮮が23日、韓国の延坪島を砲撃したことで一時的に動揺が広がったが、日本株は
下げ渋り、徐々に落ち着きを取り戻しつつある。過去にもあったように、北朝鮮は単発的
なメッセージを発するに留まり、一旦落ち着くのではないかとの見方が広がっている。コ
ア銘柄に欧州勢のバスケット買い観測も出ているという。
大和証券キャピタルマーケッツ金融証券研究所・投資戦略部部長の高橋和宏氏は「北朝
鮮情勢を受けて安く始まったが、日経平均は9900円割れとはならず、為替も円独歩高
とはならなかった。韓国株も下げ幅を縮小し、マーケットは思ったよりも落ち着いた反応
となっている」との見方を示している。
当初2.3%安で始まったソウル株式市場の総合株価指数<.KS11>が下げ幅を縮小する
など不安感が後退。日本株にも押し目買いが入り、市場では「これまでのケースでは、こ
うした軍事的問題が落ち着けば株価はもとの水準に戻った。下がったところが押し目買い
のチャンスとみている投資家も多い」(外資系証券トレーダー)との声が出ていた。
日興コーディアル証券シニアストラテジストの河田剛氏は、日本株は見直し買いで上昇
ペースが早く、短期間での上昇に終わる可能性もあったとしたうえで「買い遅れていた投
資家もいるので、この辺でいったん下げた方がかえって底堅い値動きになるのではないか」
と述べた。河田氏は戻りの上値は重いながらも、年末まで上昇トレンドは続くとみてお
り、レンジ1万―1万0500円を予想している。
北朝鮮による韓国への砲撃を受け、防衛関連株に対するマーケットの関心が高まり、防
衛関連銘柄は一段高。石川製作所<6208.T>や豊和工業<6203.T>が東証1部の値上がり率上
位に入った。
(ロイター日本語ニュース 寺脇 麻理記者)
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