[エルサレム 30日 ロイター] - イスラエルの与党「リクード」の幹部は30日、サウジアラビアとの早期の関係正常化に懐疑的な見方を示した。
バイデン米大統領はサウジとイスラエルの関係正常化を優先課題としており、ホワイトハウスのサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は27日にサウジでムハンマド皇太子と会談。バイデン氏は28日、改善の動きがあるかもしれないと述べていた。
一方、ネタニヤフ首相が率いるリクードの幹部は国営ラジオ番組で、「こうした動きにおいて合意について話すのは時期尚早だ」と述べ、早期の関係正常化の可能性を否定した。
イスラエルのハネグビ国家安全保障顧問は、記者団からサウジとの協議に進展があるかと聞かれ、「それを望んでいる」と語った。
サウジは国内の原子力発電建設で米国の強力を求めている。米国とイスラエルのメディアは、サウジが米国からの防衛関連の輸入を拡大しようとしているとも報じている。
イスラエルのネタニヤフ首相は30日、1000億シェケル(270億ドル)を投じて鉄道を拡張すると発表。テルアビブと国内遠隔地を結ぶほか、将来的にはサウジと接続する可能性がある。