[12日 ロイター] - 米製薬大手ファイザー (N:PFE)とドイツのバイオ医薬品ビオンテック (F:22UAy)は12日、米食品医薬品局(FDA)に新型コロナウイルスワクチン候補の後期(フェーズ3)臨床試験の被験者数を約4万4000人に増やすことを申し出た。多様性を高めることが目的。
当初の被験者は最大3万人を目指しており、両社によると、この目標は今週達成できる見通し。
両社は、被験者拡大で16歳からの若年層、慢性あるいは症状の安定しているエイズウイルス(HIV)患者、C型およびB型肝炎患者 などを治験対象者に含めたいと考えている。
試験が成功すれば、規制当局への承認を早ければ10月に申請し、年末までに最大1億回分、来年末までに13億回分を供給する計画。
両社は共同声明で「現在の感染率に基づくと、ワクチンの効果についての最終的な治験結果は10月末までに入手できる」との見通しを示した。