泉州電業 (T:9824)は3日、2020年10月期第3四半期(19年11月-20年7月)連結決算を発表した。
売上高が前年同期比12.2%減の553.89億円、営業利益が同19.3%減の24.01億円、経常利益が同17.6%減の26.00億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同15.2%減の17.87億円となった。
同社グループの係わる電線業界において、電線の主材料である銅の価格が、1トン当たり期中平均659千円と前年同期平均722千円に比べ8.7%下落した(銅価格の推移、1トン当たり期初670千円、安値550千円(2020年3月)、高値750千円(2020年7月)、第3四半期末730千円)。
また、建設・電販向けの出荷量は、前年同期に比べ減少基調で推移した。
このような情勢のもとで同社グループは、提案型営業の推進、配送体制の強化、新規得意先の開拓及び既存得意先の深耕、新商品の拡販など積極的な営業展開を図った。
しかしながら、当第3四半期累計期間の業績は、銅価格の下落による販売価格の低下及び民間設備投資向け電線の需要の減少により、減収減益となった。
2020年10月期通期については、売上高が前期比9.1%減の761.00億円、営業利益が同11.8%減の35.10億円、経常利益が同12.0%減の37.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同9.4%減の24.60億円とする6月4日に修正した業績予想を据え置いている。