ドル/円
正午現在 85.53/56 1.3089/92 111.97/00
午前9時現在 85.71/73 1.3062/64 111.96/00
NY17時現在 85.68/71 1.3060/66 111.90/95
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[東京 21日 ロイター] 正午のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点に
比べ小幅ドル安の85円半ば。前週に実施された大規模なドル買い/円売り介入の余韻を
残す市場では、85円前半でドルの下値がサポートされる一方で、中間期末を控えた輸出
企業の売りを受け、ドルが徐々に下値を切り下げる展開となった。市場は米連邦公開市場
委員会(FOMC)を控え、様子見気分が広がっている。
市場では、「介入日(15日)から時間が止まっている」(ファンドマネージャー)と
の声も聞かれ、今後、政府・日銀が第2弾のドル買い介入を実施できるのか、できるとす
ればどれほどの規模になるのかをめぐり不透明感が強まっている。
ユーロ/ドルは米系短期筋の買いを背景に一時1.3098ドルまで上昇。ユーロ/円
も連れ高となり、一時112.20円まで上値を伸ばした。
<FOMC>
きょうは1815GMT(日本時間22日午前3時15分)にFOMCの声明発表が予
定されているが、為替市場では、金融政策据え置き予想がほぼコンセンサスとなっている。
しかし、一部の参加者の間では「クルーグマンをはじめ、バーナンキ(FRB議長)の
背後で追加緩和に圧力をかけている勢力があり、何らかの緩和に向けたメッセージを出す
可能性がある。この場合、株価にはプラスだが、ドルは売られるだろう」(邦銀アナリス
ト)との声も聞かれ、今回の会合で追加緩和に踏み切った場合、もしくは声明で早期の追
加緩和が示唆された場合には、ドルの下落につながる可能性が高いという。
<豪ドル>
午前の外為市場のメイン・イベントは、10時半に発表されたオーストラリア準備銀行
(RBA、豪中銀)の議事録だった。
豪ドルは、議事録を受けて一時0.9478米ドルと20日につけた2年ぶりの高値
0.9495米ドルに迫った。しかし、豪ドルの浮揚力は長続きせず、その後は0.94
ドル半ばまで小幅に反落した。
豪ドルは前日、RBAのスティーブンス総裁の発言を受けて急伸したため、市場では、
豪ドルの上昇余地は限定的とみられていた。
スティーブンス総裁は20日、中国経済の予想以上の減速や金融市場の混乱再発を含め、
明るい景気見通しに伴うリスクに言及。その一方、「下振れリスクが現実のものとならな
い場合、今後はかなり力強い景気拡大を管理することが課題となる可能性が高い」と述べ、
「それに対処するには明らかに金融政策も用いられる」と語った。
きょう公開された9月上旬分の政策決定会合の議事録では、インフレ抑制のため、ある
時点で金利上昇が必要となる公算があるとした。また、豪経済は資源ブームが影響し、堅
調な勢いを示しているとする一方、現在の金利は当面適切と考えられる、とした。
豪中銀は昨年10月以来、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを合計150ベ
ーシスポイント(bp)引き上げている。政策金利は過去4カ月、4.5%で据え置かれ
ている。
(ロイター 森佳子記者)