ドル/円
正午現在 81.22/23 1.3951/54 113.30/37
午前9時現在 81.15/17 1.4074/76 114.19/26
NY17時現在 81.27/31 1.4031/37 114.03/10
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[東京 8日 ロイター] 正午のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点に比
べて若干ドル安の81円前半。豪ドルやユーロなど、前週の米QE (量的緩和第2弾)
を受けて買い進まれた通貨が、ポジション調整的な売りを浴びた。これのあおりを受けた
クロス円は、株高・商品高にもかかわらず下値を伸ばした。
ドルは、予想を上回る米雇用統計を受けドル買いが進んだ流れを受け、朝方の安値
81.14円から一時81.44円まで上昇した。 しかし、輸出企業のドル売りが散見
され、81円半ばには到達しなかった。
「当座は大きく動かない。米国ではハロウィン商戦、クリスマス商戦の前倒しで小売り
部門の雇用が特に伸びたが、消費マインドは底ばい。年末にかけて消費が思った以上に盛
り上がるかどうかを見極める必要がある」(国内金融機関)との声が聞かれた。
一方、ユーロは朝方、7日に実施されたギリシャの地方選で「与党が有利な情勢と伝わ
り、ユーロが小幅に買い戻された」(外銀)ことで、一時1.4085ドルの高値を付け
た。地方選挙は全国300以上の自治体で行われ、中間集計では、パパンドレウ首相率い
る与党の全ギリシャ社会主義運動が優勢だという。しかし、その後は調整的なユーロ売り
が活発化し、1.39ドル前半まで下落した。
豪ドルは高値1.0165米ドルから1.0092米ドル付近まで下落した。
<弱まるクロス円とリスクの関係>
この日は株価が堅調であることに加え、銀
りの高値をつけ、金
し、クロス円は全般的に反応が鈍く、むしろ下げ幅を拡大した。 「このところ、円貿易
加重レートとMSCI世界(株価)指数の相関は足元でポジティブとなるなど、よく知ら
れたクロス円とリスクの関係が弱まっている」とバークレイズ銀行、外為調査部・FXス
トラテジストの逆井雄紀氏は言う。
円とリスクの負の相関の崩れの要因としては、日本政府の介入の影響や米国の追加緩和
を受けて、キャリー取引の調達通貨としてのドルの妙味が円と比べて増したことなどが考
えられる、と同氏は言う。 「しかし、ドル売りのポジションは既に積み上がっているの
で、リスクが高まれば、クロス円が買われる(円が売られる)という相関が回復する可能
性が高い」と同氏は付け加えた。
米商品先物取引委員会(CFTC)が発表したIMM通貨先物の取組(11月2日まで
の週)によると、米連邦準備理事会(FRB)の追加緩和観測を背景にドルの売り越しが
増加した。 CFTCとロイターのデータによると、円、ユーロ、ポンド、スイスフラン
カナダドル、豪ドルに対するドルの売り越し額は245億3000万ドル。前週は23
1億1000万ドルだった。
財務省は午前8時50分、9月15日に過去最大となる2兆円超のドル買い/円売り介
入を実施したと発表したが、市場は同データに反応薄だった。「1日でこれだけの額を使
ったので当面は為替介入はないだろう」(外銀)との声が聞かれた。
(ロイターニュース 久保 信博記者)
※(nobuhiro.kubo@thomsonreuters.com; 03-6441-1821; ロイターメッセージング:nobu
hiro.kubo.reuters.com@reuters.net)
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