ドル/円
正午現在 77.03/05 1.3676/78 105.34/39
午前9時現在 77.17/21 1.3637/40 105.25/30
NY17時現在 77.12/17 1.3670/73 105.60/65
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[東京 13日 ロイター] 正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比
べ10銭ほど安い77円前半。この日は欧州時間に予定されているイタリア国債の入札ぐ
らいしか目ぼしい材料がなく、前日に大きく動いたユーロを含め方向感なく推移した。ド
ル/円は輸入企業の買いが一巡すると、上値が重くじり安となった。
ユーロは朝方からほぼ横ばいで推移した。前日はアジア時間にユーロ売りが出ていたが、
イタリア政府が中国に国債の購入を要請したと報じたフィナンシャル・タイムズ紙の記事
を材料に買い戻された。しかし市場は依然としてユーロに弱気。「ユーロはまだ買えない。
悪いニュースに反応しやすい」(国内金融機関)との声が聞かれた。
この日最大の材料は、日本時間午後6時のイタリア国債の入札。FTの記事が追い風と
なり、「どのぐらい需要があるのか確認したい」(IGマーケッツ証券の為替担当アナリ
スト、石川順一氏)との声が聞かれた。報道前に実施された前日の3カ月物・1年物証券
の入札では、それぞれ40億ユーロ、75億ユーロの目標額を調達できたが、1年物の利
回りは4.15%で、前回8月10日の2.96%から急上昇した。
ドル/円は仲値公示にかけて輸入企業の買いが観測されたものの、77.25円までし
か上値を伸ばせず、その後はじりじりと77.00円まで下落した。「上値が重いとみた
短期が売ったのだろう」(国内銀行)との声が出ていた。輸出企業がドル売り注文の一部
を77.50円付近まで下げているという。また、外国為替証拠金取引(FX)の関係者
によると、77.50─77.60円に個人のドル売り注文が並び、77.30─
77.40円付近も売りがあるという。
(ロイターニュース 久保 信博)