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欧州市場サマリー(7日)

発行済 2011-09-08 04:12

             1256GMT     6日終盤

ユーロ/ドル    1.4045     1.3998

ドル/円    77.220 77.590

ユーロ/円 108.46 108.63

            7日終値    前営業日終値

株 FT100 5318.59(+161.75) 5156.84

  クセトラDAX    5405.53(+211.56) 5193.97

金 現物午後値決め 1810.00 1895.00

              先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(12月限)  98.785 (‐0.060)  0.349(0.319)

独連邦債2年物 0.430(0.460)

独連邦債10年物(12月限) 136.33 (‐0.68) 1.853(1.846)

独連邦債30年物   2.869(2.868)

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 <為替> ユーロが対ドルで値上がりしている。独連邦憲法裁判所がドイツのユーロ圏

財政危機国支援参加は違憲とする裁判で原告の違憲申し立てを棄却したことを好感してい

る。

 ただ、8日に開かれる欧州中央銀行(ECB)理事会での金利発表を控え、ユーロ高の

基調は弱いと見られている。

 電子取引EBSによると、ユーロ/ドルは独連邦検討裁判所の判決を受け、

一時1.41504ドルまで値上がりしたが、その後は値を戻し0.3%高の

1.4042ドルで推移している。 

 ドル/円は0.6%安の77.217円で取引されている。

 市場関係者によると、円は日銀が金融政策据え置きを決定したことを受け値上がりして

いる。

 

 <株式> ロンドン株式市場は大幅に続伸して引けた。このところ売り込まれていた株

を投資家が値ごろ感から物色し、銀行株と商品株が株高をけん引した。ただアナリストは

この株高基調は限定的と見ている。

 独連邦憲法裁判所がドイツのユーロ圏財政危機国支援参加は違憲とする裁判で、原告の

違憲申し立てを棄却したことも相場の追い風となった。

 値上がりが目立ったのは銀行株<.FTNMX8350>で、ロイズ・バンキング・グループ

は6.4%値上がりし、バークレイズとロイヤル・バンク・オブ・スコ

ットランド(RBS)はともに6.1%上伸。

 原油先物と金属価格の上昇を受け石油株<.FTNMX0530>と鉱山株

<.FTNMX1770>も値上がりした。BPは4%高。

 一方、金の価格が下落したことから産金大手ランドゴールド・リソーシズ

は2.3%と大きく値下がりした。

 ゴールドマン・サックスが投資判断を「ニュートラル」に引き下げたことが嫌気され、

インペリアル・タバコは1.9%下落した。

 

 欧州株式市場は急反発して取引を終えた。売られすぎの領域にあった銘柄に安値拾いの

買いが入り、自動車株とドイツ株式市場が大きく上伸した。

 前日の終値が2年ぶりの安値となったFTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>

は27.67ポイント(3.06%)高の931.54で終了。しかし同指数は、7月

22日以降で16%下落している。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は71.06ポイント(3.42%)高

の2151.16。

 前日までの4営業日で12.8%下落していたSTOXX欧州600自動車・部品株指

数<.SXAP>は、この日6.1%高で引けた。独自動車メーカーのダイムラー

5.9%、BMWは6%それぞれ値上がりした。

 独DAX指数<.GDAXI>は4.1%上昇し、FT100種総合株価指数<.FTSE>および

CAC40種平均指数<.FCHI>をアウトパフォームした。

 独連邦検討裁判所がドイツのユーロ圏財政危機国支援参加は違憲とする裁判で原告の違

憲申し立てを棄却したことも相場を支援した。

 ただアナリストは、ユーロ圏の債務危機が混迷を深め、恒久的な解決策を見出せずにい

ることから、この株高の継続は難しいと見ている。

 イタリア株式市場もしっかりとなり、FTSE・MIB<.FTMIB>は4.2%上昇した。

 付加価値税(VAT)率の引き上げなどを新たに盛り込んだ緊縮財政策が、7日に行わ

れる議会上院での信任投票を通過するとの期待感が追い風となった。

 

 <ユーロ圏債券> 独連邦債が下落した。独連邦憲法裁判所によるドイツのユーロ加盟

国への支援参加に関する判決などを受け、株価が上昇したことが背景。

 独連邦憲法裁はこの日、ドイツのユーロ圏財政危機支援への参加は違憲とした申し立て

を棄却。ただ、ドイツがユーロ加盟国への支援に参加するには議会の承認が必要との判決

を下した。

 これを受け株価が上昇し、独連邦債利回りは上昇した。ただ、ユーロ圏債務危機への解

決策がいまだ明確に示されず、低迷する米経済回復のてこ入れ策も不透明となっているた

め、独連邦債利回りは過去最低水準近辺で推移している。 

 独連邦10年債利回りは6.9ベーシスポイント(bp)上昇の

1.88%となった。過去最低水準は1.792%。

 独連邦債先物は81ティック安の137.80で清算した。 

 イタリア国債10年物利回りは、時間外取引で13.6bp低下の5.

26%をつけた。市場関係者は欧州中央銀行(ECB)がこの日もイタリア国債の小規模

な買い入れを行ったとしている。 

 市場では、ECBが8日の理事会で債券買い入れプログラムについて何らかの指針を示

すか、注目が集まっている。

 RIAキャピタルマーケッツのニック・スタメンコビッチ氏は「ECBは基本的に引き

締めサイクルを中断することを示唆するとみられる。ただ、近いうちに利下げが行われる

との期待は裏切られるとみている」と述べた。

 

                            [東京 8日 ロイター]

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