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東京外為市場・正午=ドル91円前半、株安と米金利低下でリスクオフの円買いも

発行済 2010-01-13 12:32

       ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

正午現在   91.04/06  1.4473/76  131.74/80

午前9時現在 91.10/12  1.4476/77  131.79/93

NY17時現在 90.98/00  1.4483/86  131.78/87

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 [東京 13日 ロイター]正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点から若

干ドル高/円安の91円前半。ドルは仲値にかけて一時反発したものの、前日の中国預金

準備率引き上げ発表を受けた株安や、米金利の低下基調を背景に、リスクオフに伴う円買

いが短期筋を中心に活発化し、91円を挟んだ軟調な展開となった。

 

 ドル/円は仲値にかけて一時91.36円まで上値を伸ばしたものの、上海総合株価指

数<.SSEC>が2.11%安で取引開始後も依然軟調なことや、米金利低下を嫌気したリス

ク回避の円買いが進み、一時90.91円まで下落した。

 「米金利の低下基調を背景に、リスクオフに伴う円買いが短期筋を中心にみられる。株

安は後追い的な円高要因」(証券会社)だという。

 

  

 <リスクオフ>

 前日中国人民銀行が発表した預金準備率の0.5%ポイント引き上げについては「予想

されていたものの、タイミング的には旧正月の後だと思っていたという声が多い」(前出

の証券会社)とされ、時期的な意外感と、中国の需要が後退し世界的な景気回復が鈍化す

るとの懸念から、株価や資源国通貨などリスク資産の下押し要因になっている。

 前日大幅に下落したユーロ/円や豪ドル/円は、朝方一時的に反発基調となったが、正

午までには高値から反落。ユーロ/円は高値132.25円から一時131.51円まで

下落。豪ドル/円も84円前半から一時83円後半へ下落した。

 米原油先物は、中国の預金準備率引き上げや米在庫増加を受け、1ドル安となっ

た。

 中国人民銀行は預金準備率引き上げに先立ち、7日に実施した3カ月物手形の入札で、

5カ月ぶりに入札利回りを引き上げたほか、前週は過去11週間で最大となる資金を金融

市場から吸収している。

    

 <米金利低下、米企業決算>

 

 為替市場では、長期金利の指標となる米10年国債利回りとともに、政策金利に対する

市場予想の変化に敏感に反応する米2年国債利回りに注目する声も聞かれる。

 2年債利回りは0.9195/0.9155%の気配で、12月末時点の1.143%

付近から大幅に低下。前日のニューヨーク市場終盤では一時0.907%付近まで低下し

た。

 「前週末の雇用統計の結果を受けて、ほとんど利上げ期待のみで上昇してきたドル/円

相場には、逆のモメンタムがついた。昨日のように米2年物利回りが低下すれば、ドル/

円も90円方向に振れやすくなる」と野村証券・金融市場調査部の外国為替アナリスト・

池田雄之輔氏は指摘する。

 市場では、10―12月期の米企業決算に関心が集まっている。

 3―9月の米企業はコストカットや設備投資抑制により減収・増益となったが、昨年末

から一部の米企業では、売り上げ増が見込まれる環境となったとされ、米株価は好決算期

待で堅調さを維持してきた。

 しかし、「実質ベースのマクロの景気指標が良くても、物価が上昇していない状況では

名目ベースの企業決算はトップラインで下振れしやすいので、注意が必要」(野村証券・

池田氏)との意見もある。

 他方、米フィラデルフィア地区連銀のプロッサー総裁は12日、今後2年間の米成長は

3―3.5%と強気の見通しを示したうえ、経済が引き続き改善すれば、連邦準備理事会

(FRB)は利上げをする必要があると表明。同総裁は、利上げをしなければ、インフレ

を低く安定した水準に維持する責務に対する国民の信頼を失う恐れがあるとの見解を述べ

た。

 

 (ロイター日本語ニュース 森佳子)

※( ロイターメッセージング:yoshiko.mori.reuters.com@reuters.net 

E-mail:yoshiko.mori@thomsonreuters.com; 03-6441-1877)

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