[31日 ロイター] - ロシアの通貨ルーブルは31日のモスクワの取引で9営業日連続で上昇した。市場では、プーチン大統領が天然ガスの代金をルーブルで支払うことを要求したことの効果を見極める動きが出ている。
ルーブルは対ドルで1.6%高の83.20ルーブルで取引を終了。ロシアがウクライナに侵攻した翌日の2月25日以来の高値となる。対ユーロでは1.8%高の92.50ルーブル。
ルーブルは西側諸国の制裁導入を受け、2021年末の水準から約40%下落。ただ、プーチン大統領が先週、天然ガス代金をルーブルでの支払いを要求すると表明してからルーブル相場は上昇を継続。モスクワの取引では過去16営業日のうち15営業日で上げている。
プーチン大統領はこの日、外国の買い手は4月1日からロシア産天然ガスの代金をルーブルで支払う必要があるとする法令に署名。米ホワイトハウスのベディングフィールド広報部長は、ロシアの中銀と政府が通貨ルーブルを「人為的な措置によって下支えている」ことを確認していると語った。