[1日 ロイター] - ロシアのレシェトニコフ経済発展相は1日、海外市場で取引されているロシア企業の預託証券について、国内証券への転換を義務付けると発表した。
ロシアのウクライナ侵攻以降、西側諸国の取引所はロシア企業の預託証券取引を停止している。
レシェトニコフ氏は、国内証券の方がかなり高いときに海外で取引する意味はないと指摘した。
米金融大手バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)は、海外の取引所でロシア証券を保有する顧客に対し、手数料を支払うことで国内証券に転換する選択肢をすでに提供している。
ロイターが入手した同社の書簡によると、ガスプロム、VTB銀行、ノバテクなど主要企業十数社の預託証券が対象で3月30日から開始されている。
ロンドン市場に上場するロシア銀行最大手ズベルバンクの預託証券は侵攻から数日後に価値がほぼゼロとなったが、ロシア市場の同行株は過去7営業日で16%上昇している。