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東京外為市場・正午=ドル91円後半、豪雇用統計で緩やかにリスク・オン

発行済 2010-01-14 12:48

       ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

正午現在   91.67/69  1.4543/47  133.32/37

午前9時現在 91.31/35  1.4522/25  132.67/74

NY17時現在 91.39/42  1.4511/13  132.55/65

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 [東京 14日 ロイター] 正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点から

小幅上昇し、91円後半で推移している。予想を上回った12月豪雇用統計を手掛かりに

じわりとリスク・オンが進んだ。

 朝方発表された11月機械受注が船舶・電力を除いた民需の受注額(季節調整値)は、

前月比11.3%減とロイター事前予測(同0.2%増)を大きく下回り、受注額は統計

開始以来の最低水準に落ち込んだ。これを受けて一時は円売りが出て、ドル/円は

91.49円まで、ユーロ/円は132.83円まで上昇したが、長続きはしなかった。

 その後に発表された12月豪雇用統計では、就業者数がロイター予測の前月比1万人増

に対して3万5200人増、失業率はロイター予測の5.7%に対して5.5%となり、

豪雇用の予想以上の強さが示された。これを受けて豪ドルが買われ、豪ドル/米ドルは

0.9250ドル付近から「マド」を開けて急上昇。その後も利食い売りを交えながらじ

りじりと買われ、0.93ドルを回復した。対円でも84円前半から85円前半まで上昇

した。

 これがドル売り、円売りのリスク・オンとして緩やかに広がり、ユーロ/ドルは

1.4550ドルまで、ユーロ/円は133.38円まで上昇した。つれてドル/円も正

午までに91.69円までじり高となった。

 しかし、リスク・オンの勢いはそう強くない。「きょうの12月米小売売上高が悪けれ

ば、ひっくり返される懸念もあり、豪ドル買いの勢いはそれほど強くない。もともとのセ

ンチメントが大きくリスク選好に傾いていたわけではないため、豪ドルがけん引して大規

模なリスク・オンが起きることはないだろう」(みずほコーポレート銀行マーケット・エ

コノミスト、唐鎌大輔氏)という。

 

 <リスク・オンの動き緩やか>

 早期の米利上げ期待によるドル買いが失速、リスク・トレードが復活しつつあるものの、

リスク・オンの動きは緩やかだ。市場では、対立する強弱感が材料を相互に相殺しあって

結果的にトレンドをみえにくくしているとの見方が多い。

 前日発表された米地区連銀経済報告(ベージュブック)は、米国の経済活動は依然低水

準にとどまっているが、小幅ながら改善しつつあり地理的にも広がり始めているとして、

景気認識を小幅上方修正。「これが米出口戦略を意識させて米長期金利を下支え、入札が

好調だったにもかかわらず10年債利回りは強含んだ。一方で、12月米雇用統計にみら

れるように足元景気をみれば米利上げはまだ先だ。両サイドの材料でまた裂き状態になっ

ている」(みずほコーポレート銀行マーケット・エコノミスト、唐鎌大輔氏)という。

 このため「強弱感が対立しあって方向感が定まりにくくなっている。韓国ウォンなど買

いやすい通貨に飛びついてはいるが、何かあればすぐに撤退しそうで、トレンドがみえて

こない」(大手銀行)との声が聞かれる。

 ドル/円については、実需の動きが限定的なこともレンジ感を強めている。「輸出企業

は1─3月期の手当てをほぼ終えており、4─6月については米景気回復を織り込んだド

ルの上昇を待つ形で今の水準では動かない。一方、輸入企業にも焦って買う動きはみられ

ない」(みずほコーポレート銀行、唐鎌氏)という。

 

 (ロイター日本語ニュース 松平陽子)

( ロイターメッセージング:yoko.matsudaira.reuters.com@reuters.net 

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