■2016年9月期は増収減益予想、インキュベーション事業で保守的な見通し
○バリューサイクル部門
BEENOSのバリューサイクル部門の売上高は前期比16.0%増の10,000百万円、営業利益も2ケタ増益を見込んでいる当期の施策としては、前期に引き続き「ブランディア」の認知度向上のためのテレビCMを積極投下し、買取件数を拡大していくとともに、販路チャネルについても楽天やeBayなどヤフオク!以外のサイトでの出品を強化していくことで、収益を拡大していく戦略だ
○リテール・ライセンス部門
リテール・ライセンス部門の流通額は前期比1.5%減の7,000百万円、売上高は同19.8%増の5,000百万円、営業利益は前期並みの水準を見込むこのうちネットショッピング事業は、新規顧客獲得に向けたプロモーション費用を積極投下していくほか、粗利益率の改善やリピート通販事業の収益化にも取り組み増収増益を目指すリピート通販とは、自社オリジナル商品でユーザーが定期的に購入するような商品を指す継続的な売上げが見込めるため、同事業が拡大すれば収益性向上だけでなく、安定性強化にもつながることになる
一方、商品プロデュース・ライセンス事業では、自社ライセンス商品の国内外での販路拡大に取り組んでいくほか、新たなアーティストとの契約により、関連商品の売上拡大を進めていく
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)