[ロンドン 29日 ロイター] - 米商品先物取引委員会(CFTC)が27日に暗号資産(仮想通貨)交換業者バイナンスを提訴して以降、同社運営の交換所から16億ドル相当の暗号資産が引き出されたことが明らかになった。ブロックチェーン(分散型台帳)分析会社ナンセンが発表した。
ナンセンによると、過去24時間の流出額は8億5200万ドルで、直近2週間の1日平均3億8500万ドルを上回った。
CFTCはバイナンスと同社のチャンポン・ジャオ最高経営責任者(CEO)、元コンプライアンス担当幹部が「違法な」交換所を運営し、実体がないコンプライアンス対策を講じていたとして、訴訟を起こした。
ナンセンのリサーチアナリスト、マーティン・リー氏は、提訴後の流出額は通常より多かったとする一方、バイナンスの内部留保について懸念が強まった12月13日に記録した30億ドルは下回ったと指摘した。