1326GMT 24日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
27日終値 前営業日終値
株 FT100 5722.34(+24.62) 5697.72
クセトラDAX 7107.90(‐13.48) 7121.38
金 現物午後値決め 1498.00 1514.75
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(9月限) 98.315 (‐0.010) 1.073(1.069)
独連邦債2年物 1.386(1.343)
独連邦債10年物(9月限) 126.84 (‐0.61) 2.894(2.833)
独連邦債30年物 3.638(3.560)
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<為替> ユーロが対ドルで下落している。ムーディーズは、ギリシャの銀行が年初以
降、民間部門の顧客預金のうち約8%を失ったと指摘、流出が預金の35%まで進めば深
刻な資金不足に陥る危険性があると警告した。
<株式> ロンドン株式市場は続伸。商品株と銀行株の値上がりが市場全体を押し上げ
た。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は心理的節目である5700を回復した。
銀行株<.FTNMX8350>が値上がり。HSBC
タード(スタンチャート)
エネルギー株も好調。中国銀行と契約を結んだBGグループ
した。
鉱山株<.FTNMX1770>も上昇。HSBCがアングロ・アメリカン
スタ
上げたことが好感された。
値下がりしたのは医薬品大手アストラゼネカ
標株価を引き下げた。
グラクソスミスクライン
欧州株式市場は反発。ギリシャの債務問題で民間投資家の関与に進展が見られたことが
好感された。
薄商いにより値動きが大きくなった。投資家のリスク警戒感を示すユーロSTOXX5
0ボラティリティ指数<.V2TX>は3.8%上昇し、投資家の間で警戒感が強いことがうか
がえる。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は0.66ポイント(0.06%)高
の1074.82。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は8.05ポイント(0.30%)高の
2723.93。
STOXX欧州600銀行株指数<.SX7P>は0.3%低下し、トムソンロイター・ユー
ロ圏周辺国の銀行株指数<.TRXFLDPIPUBANK>は1.3%上昇した。
コメルツ銀行
当局長官グループ(GHOS)が先週末、国際金融システム上重要な銀行に対し、新たな
銀行自己資本規制(バーゼルIII)で求める自己資本比率に加えて、2018年末までに
コアTier1(狭義の中核的自己資本)で1─2.5%の確保を求めることで合意した。
これを受けて同行は資本の積み増しが必要となるのではないかとの見方が強まった。
投資家の間には、ギリシャ議会の緊縮財政案採決に期待感が広がっている。
ブリューウィン・ドルフィン証券の市場ストラテジスト、マイク・レンホフ氏は「もし
ギリシャ議会が財政緊縮策を採決すれば株価は上昇するだろう。しかし、もし否決すれば
銀行株主導で相場は大幅に下落するとみている」と話す。
世界最大の塗料会社オランダのアクゾノーベル
第2・四半期の業績が悪化する見通しとなったことから6.5%値下がりした。
<ユーロ圏債券> ギリシャ債務問題への対処に民間債権者がどう関与するかをめぐり
進展の兆しが見られたことを受け、安全資産への需要が後退した。ただ、ギリシャ議会に
よる緊縮財政計画の採決を前に、独連邦債は約7カ月ぶり高値近辺にとどまった。
ギリシャ議会は緊縮財政計画を審議しており、欧州連合(EU)・国際通貨基金(IM
F)の次回融資を得るためには今週の採決で同計画を可決する必要がある。
ウエストLBの金利ストラテジスト、マイケル・ライスター氏は「誰もが採決の行方に
注目しており、それまで市場はかなり不安定な状態が続くだろう」と述べた。
独連邦債先物
が、ギリシャ債務のロールオーバー(借り換え)に関する仏金融機関の合意内容が明らか
になったことを受け、55ティック安の126.90で清算した。
独連邦債10年物
2年物
ギリシャ国債やユーロ圏の他の低格付け国債の利回りは上昇し、イタリア国債10年物
なる223bpまで拡大した。
ポルトガル国債10年物
を超えた。
ウエストLBのライスター氏は「市場は支援策への期待からデフォルト(債務不履行)
懸念にシフトした」と述べ、「実際のデフォルトリスクについてはアイルランドよりもポ
ルトガルのほうが高いとみられており、市場はある意味、次のステップを講じている」と
の見方を示した。
フランスの金融機関は償還を迎えるギリシャ債券のロールオーバーに関して政府と大筋
で合意した。アナリストはこれについて、ポジティブな展開とする一方、格付け会社がデ
フォルトとみなすかどうかという最も重要な問題に関しては依然不透明との見方を示した。
アナリストによると、市場ではギリシャ議会が最終的に緊縮財政計画を可決するとの見
方が大勢だが、投資家は可決後の困難な道のりを見据えており、可決後も懸念後退は限定
的とみられている。
[東京 28日 ロイター]