5日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
6日終値 前営業日終値
株 FT100 6002.92(‐21.11) 6024.03
クセトラDAX 7431.19(‐8.25) 7439.44
金 現物午後値決め 1527.25 1510.00
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(9月限) 98.240 (+0.000) 0.981(0.993)
独連邦債2年物 1.573(1.638)
独連邦債10年物(9月限) 126.41 (+0.79) 2.931(3.005)
独連邦債30年物 3.604(3.678)
------------------------------------------------------------------------------
<為替> ユーロが対ドルで続落。中国人民銀行(中央銀行)が政策金利を25ベーシ
スポイント(bp)引き上げたことを受け、投資家がリスクの高い資産の縮小に動いてい
る。
一方、6月の米供給管理協会(ISM)が発表した非製造業総合指数(NMI)が予想
を下回ったことから、ドルは対円で0.3%値下がりしている。
<株式> ロンドン株式市場は9日ぶりに反落。欧州における債務危機の拡大懸念に加
え、中国人民銀行(中央銀行)の利上げによる需要見通し不安を嫌気した。
チャールス・スタンレーのテクニカルアナリスト、ビル・マクナマラ氏は、FT100
種総合株価指数の値下がりは小規模であり、これまでの値上がりが必ずしも終了したわけ
ではないと述べた。
格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが5日、ポルトガル国債の格付け
を投機的等級に引き下げたことから銀行株<.FTNMX8350>が売られた。ロイヤル・バンク・
オブ・スコットランド(RBS)
%安となった。
欧州株式市場は下落。ムーディーズ・インベスターズ・サービスが5日、ポルトガル国
債の格付けを投機的等級に引き下げたことから、ユーロ圏の債務危機懸念が広がった。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は3.48ポイント(0.31%)安
の1118.75と、8営業日ぶりに下落した。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は17.88ポイント(0.63%)安
の2832.63。
欧州中央銀行(ECB)が7日の理事会で追加利上げに踏み切るとみられているが、そ
うなればユーロ圏周辺国の債務負担が増大することになる。
HSBCの欧州・米国株式戦略部門を統括するピーター・サリバン氏は「株価の水準は
上昇余地が大きいことを意味している」としながらも、マクロ的な要因により圧迫されて
いると指摘。「実際に株価が値上がりするとみているが、その道のりは平坦ではないだろ
う」と語った。
銀行株、特にポルトガルの銀行と、ユーロ圏周辺国へのエクスポージャーが大きい銀行
が値を下げた。ポルトガルのミレニアムBCP
ディト
ぞれ値下がりした。
STOXX欧州600銀行株指数<.SX7P>は全セクターで一番値を下げ1.7%安。ト
ムソンロイター・ユーロ圏周辺国指数<.TRXFLDPIPU>は2.9%低下した。
投資家のリスク警戒感を示すユーロSTOXX50ボラティリティ指数<.V2TX>は3.
3%上昇した。
<ユーロ圏債券> ポルトガル国債利回りが大幅上昇し、過去最高水準となった。ムー
ディーズ・インベスターズ・サービスが同国の格付けを4段階引き下げ投機的等級とした
ことを受け、同国債務の再編への懸念や規模の大きい他の周辺国にも債務危機が波及する
との懸念が強まった。
ムーディーズは5日、ポルトガル国債の格付けを投機的等級の「Ba2」に4段階引き
下げ、資本市場に復帰する前に追加支援が必要になるリスクが高まっていると警告した。
ポルトガル国債2年物
7.19%と、過去最高水準に達した。同10年物
昇し14.15%。短期債の利回りが長期債を上回り、イールドカーブの逆イールド化が
進んだ。
BVCAの首席エコノミスト、コリン・エリス氏は「ポルトガルはアイルランドよりも
追加支援が必要になる可能性が高いと常に思ってきた」と指摘。「ここ数カ月、市場関係
者は、ギリシャには結局何らかの債務再編が必要になるとの見方を示してきたが、市場で
はポルトガルにも同様の可能性があるのではとの声が聞かれており、現在のリスクだ」と
話した。
ポルトガル国債のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)スプレッドは157b
p拡大し925bpと、過去最高水準となった。この水準は、同国債に56%のデフォル
ト(債務不履行)確率が織り込まれていることを示している。
10年物スペイン国債利回りも5.62%となり、アナリストが債務危機の波及を示す
水準として注目している5.5%を上回った。10年物スペイン国債の独連邦債に対する
利回り格差は約21bp拡大し、270bpとなった。
トレーダーによると、周辺国の債務問題が深刻化し、ギリシャ・ポルトガル・アイルラ
ンドの市場が極めて薄商いとなるなか、スペインとイタリアがこれら市場に代わって投資
資金の受け皿となっている。利回り格差が270bpに達した時点で、市場では買いを入
れる動きが見られたという。
独連邦債は上昇。先物9月限
7日の欧州中央銀行(ECB)理事会での利上げ観測で、ある程度上値は抑えられた。
独連邦債2年物 TWEB>利回りは7.2bp低下し2.936%。 リスク回避志向を背景に、この日ドイツが実施した33億8000万ユーロの2年債入 札は堅調な需要がみられた。 [東京 7日 ロイター]