1305GMT 8日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
11日終値 前営業日終値
株 FT100 5929.16(‐61.42) 5990.58
クセトラDAX 7230.25(‐172.48) 7402.73
金 現物午後値決め 1555.50 1541.50
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(9月限) 98.310 (+0.040) 0.985(0.969)
独連邦債2年物 1.265(1.450)
独連邦債10年物(9月限) 128.96 (+1.51) 2.678(2.828)
独連邦債30年物 3.351(3.498)
------------------------------------------------------------------------------
<為替> ユーロが幅広い通貨に対し大きく下げている。ユーロ圏の債務危機がイタリ
アに波及するのではないかとの懸念が広がっている。
ユーロ/ドル
の1.4055ドルで推移。ユーロ/円
112.69円をつけた。対スイスフラン
一時1.1694スイスフランに下落、最安値を更新した。
ドル/円
<株式> ロンドン株式市場は続落。ユーロ圏の債務危機および世界経済への懸念から
大きく値下がりした。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は終値としては6月29日以来の安値で引けた。
ユーロ圏債務危機がイタリアに波及するとの懸念から、銀行株<.FTNMX8350>が売られ、
相場の重しとなった。
株式投資家の不安心理の度合いを示すロンドン株式市場のボラティリティー・インデッ
クス(VIX指数)<.VFTSE>は18.6%と大きく上昇した。投資家のリスク選好後退を
示している。
鉱山株<.FTNMX1770>は投資家の安全資産への逃避買いに加え金属価格の下落を受け値を
下げた。
個別銘柄では、英放送大手BスカイB
率いる米ニューズ・コープ
るBスカイBの完全子会社化計画の先行き不透明感が高まっている。
欧州株式市場は続落。ユーロ圏債務危機の波及をめぐる懸念が広がり、FTSEユーロ
ファースト300種指数は2週間ぶりの安値をつけた。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>の終値は16.84ポイント
(1.51%)安の1097.60と、6月28日以来の低水準となった。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は80.95ポイント(2.90%)安
の2709.14。
イタリアの主要株価指数FTSE・MIB<.FTMIB>指数は大量の売りが出て4%安と、
およそ1年ぶりの安値をつけた。イタリアの経済規模はユーロ圏で第3位だが債務水準が
高く、債務危機の波及が心配されている。
ETX・キャピタルのセールストレーダー、Anita Paluch氏は「イタリア経済の規模を
考えると、(債務危機が波及した場合の)影響はギリシャの場合とは比べ物にならないく
らい大きなものになるだろう。もし政策を誤れば、ユーロ圏全体の信用失墜にまで発展す
る恐れがある」と話した。
イタリアの銀行最大手、インテサ・サンパオロ
STOXX欧州600銀行株指数<.SX7P>は2.9%下落した。
また、イタリアにエクスポージャーの大きいフランスの銀行も売られ、ソシエテ・ジェ
ネラル
7.7%値を下げた。
銀行株安を受けてCAC40種平均指数<.FCHI>も2.7%安と大きく下落した。
パリを拠点とするあるアナリストは、「8日はイタリアの銀行株が売られたが、この日
売られたのはイタリアへのエクスポージャーが大きい銘柄、つまりフランスの銀行株だっ
た」と分析した。
投資家のリスク警戒感を示すユーロSTOXX50ボラティリティ指数<.V2TX>は
17.2%上昇し、2週間ぶりの高水準となった。
<ユーロ圏債券> イタリア10年債利回りが10年超ぶりの水準に上昇した。欧州債
務危機がイタリアに波及するとの懸念が高まっている。
イタリア国債の保証コストが過去最高水準をつけたことに加え、危機波及阻止に向け有
効な解決策もみられないなか、トレーダーやストラテジストは、今後数日間も周辺国国債
への売り圧力が弱まる可能性は低いとみている。
周辺国国債も売られた。スペイン10年債利回りは6%を上回り、ユーロ導入後の最高
水準をつけた。
イタリア10年債の対独連邦債利回りスプレッド
スポイント(bp)拡大し、ユーロ導入後の最高水準となる305bpとなった。また
1日の拡大幅としては、1994年8月以来の大きさとなった。
イタリア10年債利回りは44bp上昇の5.71%。イタリア国債先物
3%以上下落した。
イタリア国債の急落を受けて、市場ではイタリアの資金調達コストをめぐる懸念が高ま
っている。
ウェストLBのライスター氏は「ファンダメンタルズ的には、スペイン、イタリアの基
盤はしっかりしている」としたが、「目先、地合いを好転させるような材料を思い描くこ
とは困難で、当面はスプレッド拡大を示唆している短期的な原動力に目を向ける必要があ
る」と指摘した。
半面、独連邦債は質への逃避買いから大幅上昇となった。
独連邦債先物9月限
129.14で清算。
独10年債利回り
[東京 12日 ロイター]