1345GMT 13日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
14日終値 前営業日終値
株 FT100 5846.95(‐59.48) 5906.43
クセトラDAX 7214.74(‐53.13) 7267.87
金 現物午後値決め 1590.50 1579.00
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(9月限) 98.345 (+0.015) 0.915(0.953)
独連邦債2年物 1.239(1.274)
独連邦債10年物(9月限) 128.45 (+0.10) 2.734(2.740)
独連邦債30年物 3.448(3.439)
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<為替> ドルが対スイスフランで過去最安値を更新。米格付け会社ムーディーズ・イ
ンベスターズ・サービスが米国債の格付けを引き下げ方向で見直すと表明したことがドル
を圧迫している。
ドルは対円でも4カ月ぶりの安値をつけた。前日に行われた米連邦準備理事会(FRB)
議長の議会証言では、追加金融緩和策実施の可能性が示唆された。
一方、朝方発表された米新規失業保険申請件数が前週比で減少し、6月の米小売売上高
は予想を上回ったことからドルは下げ渋っている。
<株式> ロンドン株式市場は反落。世界の経済成長をめぐる懸念と、金属と石油に対
する需要の不透明感低迷から商品株が値下がりした。
銅先物
ント
一方でフレスニロ
りトップとなった。金価格が史上最高をつける中、第2・四半期の金と銀の産出量が過去
最高となったことが好感された。
石油株<.FTNMX0530>は、原油先物
がり。主に中東向け石油、ガスサービスを手掛けるペトロファック
となった。
銀行株<.FTNMX8350>はまちまち。ロイズ
資判断を「バイ」に引き上げたことを受け3.2%値上がりした。
欧州株式市場は反落。米格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスが米国債
の格付けを引き下げ方向で見直すと警告したことに加え、イタリア国債の利回りが上昇し
たことで、市場に動揺が広がった。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は9.74ポイント(0.89%)安
の1089.35。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は19.76ポイント(0.73%)安
の2695.29。
ギリシャのデフォルト(債務不履行)に対する懸念とユーロ圏の債務危機の波及懸念か
ら、この2カ月半の間で、FTSEユーロファースト300種指数は6%、DJユーロS
TOXX50種指数は11%、それぞれ下落している。
Agilis Gestionのファンドマネジャー、Arnaud Scarpaci氏は、株価の下落は行き過ぎ
だと指摘。「市場はすでに数多くの悪材料を織り込んでいるため、今は資金を引き揚げる
時期ではないと考えている。株価は今後さらに2─3%下落する可能性があるが、上昇に
転じた後の上値余地は約8─10%ある。こうした動きは急速に起こるとみている」と述
べた。
米JPモルガン・チェース(JPM)
ると、住宅およびクレジットカードローンの不良債権償却が減少したことで、純利益が前
年同期から増加した。
ただ、欧州の90の金融機関を対象としたストレステスト(健全性審査)の結果公表を
15日に控え、欧州株式市場では銀行株に買いは広がらなかった。
リーガル&ゼネラルのファンドマネジャー、ギャビン・ラウンダー氏は、ストレステス
トの不合格行の数が多かった場合や、スペインの銀行、バンキアの新規株式公開(IPO)
が低調となった場合、FTSEユーロファースト300種指数は今年3月につけた年初
来安値を更新する可能性もあると話す。
金融株では、クレディ・アグリコル
1.1%、デクシア
<ユーロ圏債券> イタリア国債利回りが上昇。この日実施された総額30億ユーロの
5年・15年物国債入札が無事消化され、イタリア議会上院が緊縮財政法案を承認したも
のの、同国債は引き続き売り圧力にさらされた。
イタリア国債10年物
66%となり、ドイツ連邦債との利回り格差が291bpに拡大した。
イタリアの固定利付債(BTP)先物9月限
101.31となった。国債入札に順当な応札がみられたことを受けて、一時上昇したも
のの、下げに転じた。
アナリストによると、イタリアの緊縮財政法案は上院を通過したものの、国内政治情勢
をめぐる懸念などを背景に、市場は依然として神経質になっている。
また投資家は、ユーロ圏債務危機に対し欧州当局者が対策を打ち出せないのではと依然
懸念している。
10年物スペイン国債の利回りは6%に向かって上昇した。アナリストは、利回りが当
面低下しない場合、持続不可能な借り入れコスト水準に近づくとみており、スペインは来
週予定している入札で、厳しい環境に直面する可能性がある。
国際通貨基金(IMF)は14日、ギリシャ債務危機打開に向けた取り組みで「一段の
緊迫化」を求め、ギリシャ支援のいかなる遅れも市場の混乱につながるとの見解を示した
。
メルケル独首相は同日、ドイツはギリシャの早急な危機脱却策を望んでいるものの、実
行可能でなければならないとし、ギリシャに関する欧州連合(EU)首脳特別会合は、同
国の問題に対する完成したプランが開催の条件になるとの考えを示した。
独連邦債は安全資産への買いに支援された。米週間新規失業保険申請件数が前週から減
少し、逃避買いがやや鈍ったものの、独連邦債先物
128.42で清算した。
ムーディーズ・インベスターズ・サービスが前日、米国債のトリプルA格付けを引き下
げ方向で見直す方針を示したことを受けて、独連邦債が米国債をアウトパフォーム。両国
債の利回り格差は18bpに拡大した。
[東京 15日 ロイター]