[シルバーストーン(英国) 16日 ロイター] - 自動車レースF1の元総合王者たちが、今週末の英国グランプリ(GP)で実施される、スプリント予選の勝者に決勝のポールポジション(PP)を与える新方式を批判している。
従来は最終予選でトップタイムをマークしたドライバーにPPが与えられていたが、新フォーマットではピットストップなしの100キロのスプリント予選の結果により翌日に行われる決勝のスタート順が決まる。
1周ごとのラップタイムの価値を減じるこの決定は多くの議論を呼び、個人総合優勝4回のセバスチャン・フェテル(ドイツ、アストンマーチン)は「PPは最速ラップを出すか、予選で最も速かったドライバーに与えられるもの」と取材陣にコメント。「これが1回限りなら大きな問題ではないが、来年以降も10戦やるというなら少しおかしいと思う」と語った。
個人総合優勝1回、PP獲得30回のニコ・ロズベルグ氏(ドイツ、元メルセデスほか)も、「これは正しい決定ではない。PPは絶対に予選で最速だったドライバーのものでなければならない。スプリントレースの勝者はPP獲得者として扱われるべきではない。そうでなければF1の歴代記録が台無しになるだろう」とツイッターに投稿した。