[ワルシャワ 9日 ロイター] - 東京五輪の陸上女子ベラルーシ代表で、政権による弾圧を恐れてポーランドに亡命したクリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手(24)は、当局から圧力を受けているスポーツ選手を支援するため、2019年の欧州競技大会で獲得した銀メダルを競売に出品した。
ツィマノウスカヤ選手は東京五輪で女子200メートルに出場する予定だったが、その前日の8月1日、強制的に羽田空港へと連れて行かれた。しかし身の危険を感じて帰国せず、その後、ポーランドに亡命した。
ツィマノウスカヤ選手はロイターに対し、強制的に帰国させられそうになったのは、コーチ陣を批判したことが理由と説明した。
同選手がインターネット競売サイト「eBay(イーベイ)」に出品したメダルは、9日の午前中の時点で5200ドル(約57万3000円)の値がついていた。