[12日 ロイター] - 東京五輪で競技会場を間違えた際にタクシーで駆けつけて最終的に金メダルを獲得した陸上男子110メートル障害のハンスル・パーチメント(ジャマイカ)が、その際にお金を貸したボランティアを探し出して再会を果たした。
当時、準決勝に出場予定だったパーチメントは間違ったバスに乗って国立競技場ではなく、水上種目の競技場に向かってしまった。気づいた時には、バスで選手村に戻って再び別のバスで国立競技場に向かう時間はなかった。
そこでパーチメントはボランティアに話しかけて助力を求めたところ、タクシー代を渡してくれたという。パーチメントは「そのおかげで、スタジアムのウォームアップ・トラックに行くことができて、十分な時間をかけて準備して走ることができた。最高だよ」と振り返った。
準決勝に間に合ったパーチメントは決勝進出を果たすと、決勝ではシーズンベストの13秒04で金メダルを獲得した。
感謝を伝えるため、パーチメントはそのボランティアを見つけだして再会。その時の様子がインスタグラムに投稿されており、パーチメントが実物の金メダルを見せると、ボランティアの女性は驚いていた。
ジャマイカの観光大臣は感謝の気持ちとして、彼女をジャマイカに招待している。