[10日 ロイター] - サッカーのイングランド・プレミアリーグ、リバプールのユルゲン・クロップ監督は10日、同クラブが2022年ワールドカップ(W杯)カタール大会の予選に派遣しなかったブラジル人選手が今週末のリーグ戦に出場できない可能性があることについて、「選手への罰のよう」と述べた。
新型コロナウイルスの影響により、代表戦を終えた選手がイングランドに戻る際にホテルで10日間の隔離が必要となることから、リバプールは選手の派遣を拒否。ブラジル・サッカー連盟(CBF)は、クラブが招集に応じなかった選手の起用を国際マッチ期間後に5日間制限する規定を適用するよう国際サッカー連盟(FIFA)に要請していた。
クロップ監督は記者団に対し、「本当に難しい状況で、全てのクラブと選手にとって困難な問題。しかし、選手たちはこれらの試合(代表戦)でプレーしたいと思っていたことを忘れてはならない。クラブも派遣したかったが、ただただ不可能だった」とコメント。
また、同監督は「プレーすることは、彼らの仕事であり、愛することなのにそれができないなんて、選手たちへの罰のように思える。それは良くないことだ」とし、本来はクラブへの処分であるべき起用制限が選手を苦しめるとの見解も示した。