[北京 29日 ロイター] - 中国政府の国務院台湾事務弁公室(国台弁)の馬暁光報道官は29日、台湾が独立に向けた動きを見せれば、中国は「抜本的な措置」を取ると警告した。
馬氏は記者会見で、中国は台湾との平和的統一へ最大限の努力をすると述べた。その上で「仮に台湾の独立を求める分離主義勢力が挑発したり、力を行使したり、レッドライン(超えてはならない一線)を突破したりすれば、抜本的な措置を取らざるを得なくなる」と指摘した。
また台湾独立派による挑発と「外部からの介入」は今後数カ月「より鋭く、より激しく」なる可能性があるとの見方を示した。
「来年は台湾海峡の状況がより複雑で深刻になる」と語った。
台湾で対中国政策を所管する大陸委員会は29日夜に声明を発表し「台湾に対する行動について真剣に考察し、状況を正しく判断する」よう中国に求めた。
その上で、対等な立場での対話を改めて要求。台湾海峡と域内の平和を守るため、「挑発しない」という方針を維持していると強調した。
*台湾の反応を追加しました。