[8日 ロイター] - 自動車レースF1のステファノ・ドメニカリCEO(最高経営責任者)は8日、ドライバーが人種差別への抗議を意味する膝つきをレース前に行う時間を撤廃する意向を示した。
F1では2020年、多様性と受容性、持続性を支持する「We Race As One」を立ち上げ、レース前にはグリッドに集まったドライバーたちがそれぞれ選択したジェスチャーをする時間が設けられていた。
ドメニカリCEOは今回の決定について、「本当に重要なことを認識し、単なるジェスチャーから移行する時が来たと思う。誰もが常にリスペクトされるべきで、そのジェスチャーは大切だと思うが、今は前に進み、別のアクションを起こす時だ」とスカイスポーツに語った。
レース前に設けられた特別な時間では、個人総合優勝7回を誇るルイス・ハミルトン(英国)を筆頭に人権問題、人種差別根絶、環境保護などを訴えて膝つきを行うドライバーや、起立した状態でさまざまな活動を支持するメッセージの書かれたTシャツを着用したドライバーもおり、その動画も流された。
F1広報担当によると、動画は新シーズンでも流され、「We Race As One」のブランディングもレーストラック周辺で展開されるという。