[11日 ロイター] - スポーツ仲裁裁判所(CAS)は11日、フィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(15、ロシア)のドーピング問題に関し、同選手の資格停止処分を解除したロシア反ドーピング機関(RUSADA)の決定を不服した国際オリンピック委員会(IOC)と世界反ドーピング機構(WADA)からの異議申し立てを受理したと発表した。
ワリエワは、7日まで行われた北京冬季五輪のフィギュアスケート団体でロシア・オリンピック委員会(ROC)の金メダル獲得に貢献したが、昨年12月25日のドーピング検査で採取した検体で禁止薬物「トリメタジジン」の陽性反応を示したことが発覚。同種目では米国が銀、日本が銅メダルを獲得したが、メダル授与式はまだ行われていない。
RUSADAは検査で陽性となったことを受け、ワリエワに暫定的な資格停止処分を科したものの、翌日にそれを解除し、五輪に引き続き参加することを認めていた。
CASは、この問題に関する仲裁パネルが「まもなく任命される」とし、決定の日時は審理後に発表すると述べた。
今回の裁定で、ROCの団体金メダルが剥奪となるかどうか、またワリエワが15日に始まる個人戦に出場できるかどうかも決まる。