[国連 14日 ロイター] - 国連のグテレス事務総長は14日、ロシアとウクライナの外相と個別に電話会談を行った。ドゥジャリク事務総長報道官によると、紛争は回避できるとの考えを変えていないという。
グテレス事務総長はロシアのラブロフ外相とウクライナのクレバ外相とそれぞれ行った電話会談で、緊張が高まっていることに「深刻な懸念」を表明。「外交努力の継続に支持を示すと同時に、外交以外の手段は存在しないと改めて強調した」という。
ドゥジャリク報道官はこのほか、国連はウクライナ国内の職員の退避、または移転は計画していないと明らかにした。ウクライナ国内の国連職員は約1600人。このうち約1400人がウクライナ人。
その後、グテレス事務総長は記者団に対し、軍事衝突を巡る「憶測の高まり」に深い憂慮を表明。「今こそ緊張を緩和し、前線での行動を和らげる時だ。公的な声明は緊張緩和を目的とすべきであり、扇動的なものであってはならない」と述べた。