[7日 ロイター] - 世界最年長テニス選手のギネス記録を持つレオニド・スタニスラフスキーさん(97)は、母国ウクライナ東部のハリコフでロシア軍の攻撃を受ける中、生き延びられることを願っている。
スタニスラフスキーさんはロイターに「100歳まで生きたい。この恐ろしい状況を生き抜かなければならない」とし、「戦争が始まった(2月)24日以降、外に出ておらず、ずっと家の中にいる。冷蔵庫に食料はたくさんある」と話した。
また、「娘ターニャはポーランドにいて、私をそこに連れて行きたがっているが、ここにとどまることにした。耳がよく聞こえないので、夜は眠れている」としながらも、「昨夜は爆撃があり、今朝も空襲警報が聞こえた」と緊迫した状況が続いていると明かした。
エンジニアとして参加した第二次世界大戦を生き延びたスタニスラフスキーさんは「再び恐ろしい戦争を体験することになるとは思いもしなかった。双方で死者が出ていて、母親は子どもたちを失い、多くの妻が息子や夫を失っている」と話し、「21世紀に戦争などあってはならない」と訴えた。
スタニスラフスキーさんは4カ月前、ラファエル・ナダル(スペイン)とプレー。いつかロジャー・フェデラー(スイス)とプレーすることを夢見ているという。