[台北 18日 ロイター] - 関係筋によると、中国の空母「山東」が18日、米中首脳会談を控え、台湾海峡を航行した。米駆逐艦「ラルフ・ジョンソン」が追尾したという。
現地時間午前10時半ごろ、台湾の金門島付近を航行した。民間機の乗客が撮影したという。
台湾も状況を監視するため、軍艦を派遣した。
台湾国防部(国防省)はこの問題についてコメントを控えたが、台湾軍は台湾海峡での中国の活動を常に注視しており「標準的な手順に従って対応している」と説明した。
米海軍のラングフォード報道官はラルフ・ジョンソンが「国際法に従い、(現地時間)17日に、国際水域で通常通り台湾海峡を通過した」と述べた。詳しい説明はしなかった。
中国外務省の趙立堅報道官は山東について「通常の訓練スケジュール」とした上で「中米首脳の対話と関連付けるべきではない」と語った。
台湾海峡の航行は、米中首脳の電話会談の約12時間前というタイミングで行われた。
関係筋は、会談直前の航行は「挑発的だ」と述べた。これまでは夜間に同海峡を通過しており、日中に行われたのは異例だと指摘した。