[ワシントン 29日 ロイター] - バイデン米大統領は29日、仏独英伊の首脳と約1時間にわたり電話会談し、ウクライナへの追加支援の可能性を巡り協議した。
関係筋はロイターに対し、米政府は同盟国と総額5億ドルの追加支援の可能性について協議していると明らかにした。
米政府高官は追加支援の規模について確認することを控えつつも、米国が「安全保障や人道上の支援、資金援助を通じ、ウクライナ政府への支援を継続する最善の方策を積極的に模索している」と述べた。
また、マクロン仏大統領は29日、ロシアのプーチン大統領と電話会談を行い、西側諸国はロシアから輸入する天然ガスの代金をルーブル建てで支払うことはできないと伝えた。仏大統領府が明らかにした。
ドイツ政府報道官のヘーベストライト氏によると、首脳会議ではロシアに対し停戦およびウクライナからの軍撤退を引き続き求めるとともに、強力な制裁圧力の継続を確認。また「最終的にウクライナの人々が緊急に必要としている人道支援の提供を許可し、有効な人道回廊を特にマリウポリ市に設置する」よう促した。
首脳らはエネルギー安全保障の確保やエネルギー価格高騰への対応策についても議論した。