[ダブリン 6日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は6日、アイルランド議会で行ったオンライン演説で、西側諸国の一部の首脳が「戦争犯罪よりも経済的損失を恐れている」とし、対ロシア追加制裁を巡る「優柔不断」な姿勢は容認できないと批判した。
ウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊ブチャでロシア軍撤退後に民間人とみられる遺体が多数発見されたことを受け、西側諸国はロシアに対し追加制裁を科す構えを鮮明にしているものの、エネルギー面でロシアへの依存度が高い欧州諸国はロシア産ガス輸入の禁止には踏み切っていない。
ゼレンスキー大統領はアイルランドに対し、ロシアに対する「より厳しい」措置導入に向け、欧州連合(EU)諸国を説得するよう訴えた。
米政権は6日、対ロシア追加制裁を発表。ロシア銀行最大手ズベルバンクを含む金融機関や、政府当局者とその親族を制裁リストに加えるほか、米国人によるロシアへの新規投資を禁止する。