[17日 ロイター] - ロシアのコルチュノフ北極国際協力特任大使は、北極圏で北大西洋条約機構(NATO)の軍事活動が活発化していることに懸念を示し、「意図しない事態」が発生するリスクが高まっていると警告した。ロシアのタス通信が17日、報じた。
NATO加盟を検討しているフィンランドとスウェーデンは3月、NATOの軍事演習に参加した。以前から計画されていたものだったが、2月24日に始まったロシアのウクライナ侵攻によって軍事演習は激しさを増した。
コルチュノフ氏は「北極圏でNATOの活動が活発化しているのを懸念している。最近、ノルウェー北部で大規模な軍事演習が行われた。地域の安全保障に資するものではないと考える」と指摘した。
その上でコルチュノフ氏は、そうした活動は「意図しない事態」が発生するリスクを高め、安全保障上のリスクとともに北極圏の生態系に深刻な打撃を与えかねないとの見解を示した。
具体的にどのような出来事を指しているのかについては言及しなかった。