[ワシントン 22日 ロイター] - 米首都ワシントンの連邦地裁陪審は22日、トランプ前米大統領の側近だったスティーブン・バノン元首席戦略官・上級顧問が、昨年1月の米議会襲撃を調査する下院特別委員会による召喚や資料提出の要求に従わなかったとして、議会侮辱罪で有罪評決を出した。
30日以上1年の禁錮刑と100ドルから10万ドルの罰金が科される可能性がある。量刑は10月21日に言い渡される予定。
バノン被告は評決後、記者団に「われわれはきょう戦いに敗れた。われわれは戦争をしている」と語った。被告の弁護士は有罪評決を不服として控訴する意向を示した。
トランプ氏の責任追及を進める下院特別委の民主党のベニー・トンプソン委員長(民主党)とリズ・チェイニー副委員長(共和党)は「有罪判決は法の支配に対する勝利だ」と声明を発表した。
今回の有罪評決により、他の前政権関係者らに調査への協力を促す下院特別委の圧力が強まる可能性がある。
トランプ前政権の関係者では、通商政策を担当したピーター・ナバロ元大統領補佐官も議会侮辱罪で起訴されている。