[フィラデルフィア 1日 ロイター] - バイデン米大統領は1日、ペンシルベニア州で演説し、トランプ前大統領に傾倒する共和党議員らが民主主義を脅かしているとの批判を展開した。11月の中間選挙をにらみ、過激主義を拒否するよう国民に呼びかけた。
トランプ氏のスローガン「米国を再び偉大に」の頭文字から「MAGA(マガ)」と呼ばれるトランプ氏支持派は、民主的選挙の結果を覆し、憲法を無視することもいとわないと主張。人工妊娠中絶やプライバシー、避妊、同性婚の権利がない時代へと「この国を後退させようとする決意」だと訴えた。
「トランプ氏とMAGA共和党議員は米国の根幹を脅かす過激主義を象徴している」とし、「平等と民主主義が攻撃されており、われわれが知らないふりをしても自分のためにならない」と訴えた。
演説は独立宣言や合衆国憲法が採択された同州フィラデルフィアで、テレビ視聴者が多い「プライムタイム」の時間帯に行われた。
共和党のトランプ派議員の一部は2020年大統領選でのバイデン氏の勝利を受け入れておらず、投票システムを見直すと公約している。
バイデン氏は「米国の選挙が敗北を受け入れない人々によって盗まれるのを傍観するつもりはない」と強調した。